高分子ゲル材料の設計・構造制御および機能化

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本セミナーでは、高分子ゲルの基礎から構造制御技術、種々の機能化までを詳しく解説いたします。

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プログラム

ゲル材料に関する研究は、その合成、物性、構造解析のみにとどまらず、インテリジェントソフトマテリアルとして注目され、医学、薬学、食品科学など多岐にわたる分野で盛んに行われている。現在では、種々の高強度ゲル、さまざまな応答性または機能性ゲルが開発され、古くからのゲル材料の概念は大きく変容した。このような新規ゲルの開発には、高分子ゲルの網目鎖および架橋点の構造制御が鍵となっている。  そこで本講演では、「ゲルの設計と構造制御」をキーワードに、ゲル材料研究の進展について概説する。まず高分子ゲルの基礎について説明したのち、種々の高強度ゲル、新規機能性ゲルについて、それらの構造的特徴に基づいて分類しながら説明する。また、さまざまな刺激応答性ゲル、自己修復機能などについて述べる。

  1. ゲルの基礎
    1. 身近なゲル材料
    2. ゲルの分類と合成法
      1. 物理架橋ゲル
      2. 化学架橋ゲル
        • 単純高分子網目
        • 相互侵入高分子網目 (IPN)
      3. マクロゲル、ミクロゲル、ナノゲル
  2. ゲルの構造制御
    1. 架橋点の均一分散
      • 環動ゲル
      • ナノコンポジット (NC) ゲル
    2. エネルギー散逸構造の構築
      • ダブルネットワーク (DN) ゲルなど
    3. 均一網目構造の構築
      • Tetra-PEGゲル
    4. 特異的相互作用・結合の利用
      1. 結晶性側鎖 (形状記憶ゲル)
      2. 強い疎水性側鎖 (ナノゲル)
      3. 動的結合の導入
        • 超分子
        • 可逆的共有結合
    5. 精密重合を用いたゲルの合成
      1. 網目鎖のシーケンス制御
      2. 機能性架橋ドメインの構築
      3. ミクロゲル核を有する星型ポリマー
  3. ゲルの機能化
    1. 刺激応答性
    2. 分離・認識機能
    3. 自己修復機能
    4. 自励振動機能
    5. 形状記憶機能
  4. 新規ゲル材料の応用展開

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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