(2019年5月15日 10:00〜12:00)
CMOSセンサの撮像性能が早や成熟期に到達した。一方で用途がViewingから車載カメラなどSensingへと拡大する。そこでCMOSセンサの開発軸が性能進化から、機能進化へと転換を始めた、一方で撮像システムではImagingがComputingと融合し、Cognition (認知) へ機能進化を始めている。 本講ではまず、CMOSセンサの理論限界に迫る性能成熟の状況、そして残された課題を解説し、突き進む機能進化の現状を展望する。その挑戦を“光子の持つ全情報を撮像する”と表現する向きもある。次いでCMOSセンサの追い落としを狙う新しいイメージセンサ、赤外線センサ、新概念のセンサ等の開発動向を紹介する。 次に撮像システムの進化について解説する。ひとつはComputational Imagingという撮像機能進化、例えばスマホ性能を進化させるSensor Fusionや 3D Imagingがそれである。もうひとつはComputer Vision。それが高度化著しいカメラモジュールとともに機器に組み込まれて視覚に頭脳を付加し、IoT時代のEmbedded Visionとなる。曰く、“カメラのカンブリア爆発”である。
(2019年5月15日 12:45〜14:45)
スマートフォンなどに搭載される小型精密カメラレンズの材料としては、高屈折率・低複屈折材が不可欠である。本講座では、レンズ用途に適応し得る、高屈折率・低複屈折特殊ポリカーボネート樹脂について、分子設計からその構造を明らかにしつつ、主要光学特性の屈折率・アッベ数と複屈折に焦点を当てて解説する。また、レンズにおける特性評価についても述べ、一例を紹介する。
(2019年5月15日 15:00〜16:30)
ウェーハレベルオプティクスはスマートフォン等のカメラモジュールに採用されている他、今後様々な光学センサーへの応用が期待されている。本講座では、ウェーハレベルオプティクス製造に用いられるナノインプリント技術の概要についてご紹介すると共に、各プロセスの詳細およびEVGの各種装置について解説する。