第1部 3Dプリンター用の樹脂製フィラメントについて
(2019年5月9日 10:00〜12:00)
材料押出型3Dプリンターは安価で扱い易いため急速に普及している。主力素材はABSとPLAの2種であり、造形精度ではPLAが有利だが、さらに綺麗な造形結果を得るための努力は随所で続いている。本講演では、造形用材料としてのPLAフィラメントについて、高性能化に向けた開発の実例とそのポイントを解説する。また他の機能性フィラメントの開発事例についても紹介する。
- 3Dプリンター用造形材料としてのポリ乳酸
- PLAの用途展開と訴求点
- ABSとPLAの相反する特性
- 市販PLAフィラメントの例
- PLAフィラメント開発の実例
- より良いプリント結果を求めた高性能化への動き
- 材料選定
- フィラメントの製法
- さらなる高性能を目指した開発の方向性
- 機能性フィラメント
- 他社製品例
- 機能性フィラメントの開発事例
- 自動車分野での活用の可能性
第2部 熱溶融積層 (FDM) 式の3Dプリンター用フィラメントの収縮抑制、 溶着性改良の技術開発
(2019年5月9日 12:50〜14:50)
- 熱溶解積層方式で使用されている主な樹脂の特性
- ABS (アクリロニトリル、ブタジエン、スチレン)
- PLA (植物由来の材料 (ポリ乳酸) から作られている樹脂)
- ABS 樹脂・PLA 樹脂のフィラメントとしての課題
- 汎用樹脂としてのポリプロピレン (polypropylene) フィラメントの製品化
- PP フィラメント使用の成形比較
- PP フィラメントの成形例
第3部 3Dプリンタによるエンプラの造形技術
(2019年5月9日 15:00〜17:00)
今後の3Dプリンタの展開は材料の複合化に向かって進んでいくと考えられ、材料複合化の例等を挙げ、実現する方法として井桁複合構造体 (Bi-Matrix複合化) について説明する。
- 3Dプリンタの現状
- サブトラ工法の代用
- アディティブ工法としての3Dプリンタ
- アディティブ工法と井桁構造
- 井桁構造体
- 井桁構造の機械特性
- 構造による異方性
- Bi-Matrix複合化
- 樹脂樹脂の物性
- 傾斜材料の特性とメリット
- Bi-Matrix複合化の特長
- 各種材料の複合化
- HDPSの複合造形
- POMの複合造形
- PAの造形
- 材料複合化と構造体
- 応用例
- 誘電率制御
- 振動抑制
- 衝撃分散構造
- 構造化ゲル
- セラミック井桁構造体