(2019年4月23日 10:00〜12:15)
液晶ポリマーは特異的な分子構造に由来したユニークな特性を有します。さらに、充填材を使用目的に応じて適切に設計することで、高流動性、低変形の射出成形用材料が得られます。 液晶ポリマーは骨格的に低誘電率、低誘電正接特性を有することから、5G対応に適した材料として注目されています。本講座ではLCP材料設計と特徴を最大限利用するための材料選択、射出成形方法を提案し、用途展開事例を紹介します。
(2019年4月23日 13:00〜14:00)
LCPは高い配向性を有するため、熱可塑性樹脂とブレンドすることにより、樹脂の力学的特性を改善したり光学特性を制御したりすることが可能である。本講座では、LCPと熱可塑性樹脂をブレンドする際に知っておくべき基礎的な事柄につ いて解説した後、LCP/ポリマーブレンドの事例について紹介する。
(2019年4月23日 14:15〜15:45)
我々はこれまでに、カルボン酸とアミンとの塩のどちらか一方のユニットにアルキル長鎖を導入することにより、カラム状液晶が普遍的に得られることを見いだしている。この液晶は、結晶に準ずる秩序性を持ちながら、物質の出入りや反応を許容するだけの適度な自由度も併せ持つ。加えて、カルボン酸・アミンともに入手容易な物質であり、キラル化合物を含む多様な分子を容易に購入または合成できる。この二成分液晶の系内重合を利用することで、物質の分離・検出・反応・配列のための有用な媒体が得られることを実証してきた。本講演では、アイディアの原点から最新の成果までを概説する。
- LCPの分析評価事例を含め -
(2019年4月23日 16:00〜17:00)
5Gなど高速化したデータ信号を扱わなければならなくなる機会が増え、高周波基板としての可能性を有するLCPフィルムについて誘電率、透磁率測定など伝送特性を含めた、各種評価技術とその事例について紹介します。