接着技術のトレンドとして、構造接着・構造用接着剤、弾性接着・弾性接着剤、機能接着・機能性接着剤、短時間接着・短時間接着剤、シーリング接着・シーリング接着剤、粘接着・粘接着剤、解体性接着・解体性接着剤の7つの方向性を示し、各々についての技術動向について説明する。
自動車構造用接着剤の進歩には著しいものがあり、その詳細を紹介する。軽量化を目的に、軽くて丈夫な材料へのへの変換に伴い、異種材料用構造接着剤に注目が集まっている。「脱鉛はんだで環境対応」をキャッチフレーズに、電気・電子部品業界で鉛はんだ代替導電性接着剤の使用が進んでいる。鉄道車両業界で材料の見直し、特に難燃材料の見直しが始まっている。それゆえ難燃性接着剤及びその評価方法に注目が集まっている。UV・VUV硬化接着剤が短時間接着工法として、電気・電子部品の業界で注目されている。必要なときに剥がすことが出来る解体性接着剤が、被着材のリサイクルの視点で注目されている。自動車、鉄道車両、航空機産業で、燃費節約を目的に、軽量材料への置き換えが進んでいる。材料が適材適所で使用されるマルチマテリアル化に伴い、異種材料の接着に注目が集まっている。
以上をわかり易く説明することを本講座の趣旨とする。
- ユーザーニーズからみた7つのコンセプト
- 構造接着&構造用接着剤
- 機能接着&機能性接着剤
- 弾性接着&弾性接着剤
- 短時間接着&短時間接着剤
- シーリング接着&シーリング接着剤
- 粘接着&粘接着剤
- 解体性接着&解体性接着剤
- 自動車構造用接着剤の進歩
- 構造接着&構造用接着剤とは
- 構造用接着剤の種類
- エポキシ樹脂系構造用接着剤
- 反応性アクリル系構造用接着剤
- ポリウレタン系構造用接着剤
- 構造用接着剤の規格
- 構造用接着剤の用途
- 鉛はんだ代替導電性接着剤の進歩
- 何故鉛はんだ代替導電性接着剤なの?
- 鉛はんだ代替導電性接着剤が期待される市場
- 鉛はんだ代替導電性接着剤の組成と導電機構
- 鉛はんだ代替導電性接着剤が抱える課題
- 難燃接着剤の現況
- 機能性接着・機能性接着剤とは
- 難燃性接着剤とは
- 燃焼の3条件
- 難燃化の基本的な考え方
- 難燃化とその機能
- 新規の難燃剤
- UL試験方法
- 鉄道車両用材料の試験方法
- 自動車内装材用試験方法
- UV硬化形接着剤による生産性向上
- UV硬化形接着剤とは
- UV硬化形接着剤の位置づけ
- UV硬化形接着剤のタイプ
- UV硬化形接着剤の用途
- 解体性接着剤のトレンド
- 解体性接着&解体性接着剤とは
- 解体性接着技術の開発動向
- 解体性接着剤が適用可能な分野
- 異種材料の接着
- 金属とプラスチックの接着
- 金属とゴムの接着