本セミナーでは、粉粒体について基礎から解説し、充填性・流動性の向上、粒子径分布・粒子形状・表面状態と充填性・流動性への影響について解説いたします。
また、粒子径分布・粒子形状・表面状態の制御について、モデル計算結果やシミュレーション結果、実験結果に基づき、丁寧に解説いたします。
粉粒体は原料、中間製品、製品として産業界で幅広く用いられている形態であるが、固体や液体とも異なる独特な特性を示し、その計測や制御は容易ではない。また、大学などで粉粒体工学を系統的に学んだ技術者・研究者はほとんどおらず、十分な知識がない状態で経験的に粉粒体に取り組んでいるのが実情である。 そこで、本セミナーでは最も基本的な粉体物性である粒子径分布や粒子形状の測定法、評価法を解説し、充填性・流動性へどのような影響を与えているのか、充填性や流動性を良くするにはこれらをどのように制御すれば良いのかについてモデル計算結果、シミュレーション結果、実験結果に基づき解説する。また、X線マイクロCTスキャンを用いた粉粒体層内部の非破壊観察や計測についても述べる。