2018年は米国を中心として長短金利スプレッドは縮小、日本経済新聞12月29日の一面では「緩和相場が終幕 世界の市場、19年はさらに混迷か」とのタイトルの元、2018年の金融市場はほとんどのリスク資産がリターンを生まない「勝者なき1年」となったとの記事が株価乱高下と相俟って運用担当者には印象深いものとなりました。 2019年はこの様なマーケット環境下で、分散投資戦略の再検証も必要となって来ると思われます。 その様な中、米国モーゲージ債 (MBS債) は金利感応度などの特性から金利上昇局面で注目が集まっています。 また、一般的な債券とは異なるリスク・リターンの特徴を有しているため、ポートフォリオにMBS債を組み入れることでリスクの分散を図ることができます。 しかしながら、MBS債のリスク特性や投資戦略は複雑多岐に渡るため、十分な理解が求められます。 一方でここ暫く、欧州のモーゲージ債 (カバード債) マーケットで最大規模を誇り、かつ長い歴史を持つデンマークカバード債において日本の投資家や内外の資産運用会社が存在感を増して来ています。 当セミナーは、「中立的立場」に基づきながら、第1部では内外の金融機関で20年以上にわたり資産運用業務に携わって来た講師が伝統的な米国MBS債の仕組みの再確認と投資戦略等を体系的に解説、Excelで実装する演習等も取り込みながら受講生が実践的な知識を確認、身に付けられる内容となっています。 第2部では金融数学・デリバティブに精通し、欧州カバード債投資・分析のアドバイザリー業務にも携わっている講師がデンマークカバード債を中心に米国MBS債との比較を踏まえながら、デンマークカバード債の特性、分析手法を交えて投資、リスク管理上でのポイントを解説します。