レーザは高パワー密度・高エネルギー密度の熱源で、各種材料の溶接・接合が高速・高精度・高品質に可能である。本講演では、レーザ高速リモート溶接時やレーザ深溶込み溶接時のレーザ溶接現象、特に、プルーム挙動、キーホール挙動、スパッタ発生状況とそれらに関連する溶込み特性、溶接欠陥の発生機構と防止策、 レーザ溶接時のインプロセスモニタリングや適応制御法など、動画を使って詳説する。
特に、ポロシティや高温割れの発生機構と防止法について解説する。また、レーザによる異種材料接合技術に関しては、鉄鋼材料とアルミニウム合金やマグネシウム合金、銅とアルミニウムなどのレーザ接合法、レーザブレージング法、レーザによる金属と樹脂またはCFRPとの直接接合法など、最新情報も紹介する。さらに、レーザ溶接時のキーホール底の測定 (OCT) 技術と適用例についても紹介する。
- 各種レーザによる溶接とその溶込み特性
- レーザの種類と特徴
- CO2
- YAG
- 半導体
- ファイバ
- ディスクレーザなど
- レーザ溶接における溶込みに及ぼす各種因子の影響
- 各種レーザ溶接における溶接性の差異
- レーザ溶接の基礎と溶接現象
- レーザスポット溶接現象
- キーホール挙動
- 溶込み
- 溶接性
- 欠陥に及ぼすパルス波形の影響
- レーザビード溶接現象
- レーザリモート溶接現象
- レーザブレージング現象
- レーザ溶接欠陥の種類・特徴と防止策
- 各種溶接欠陥の発生因子と防止策
- ポロシティの種類と防止策
- 割れの種類と防止策
- スパッタの発生と防止によるアンダフィルの発生と防止
- 各種材料のレーザ溶接性
- アルミニウム合金のレーザ溶接
- マグネシウム合金のレーザ溶接
- 亜鉛めっき鋼板のレーザ溶接
- 鉄鋼材料のレーザ溶接
- レーザ溶接時のモニタリングと適応制御
- モニタリング手法
- 連続レーザによるビード溶接時のモニタリング
- パルスレーザによるスポット溶接時のモニタリング
- レーザスポット溶接時の適応制御とインプロセスリペアリング
- レーザビード溶接時の適応制御
- レーザ溶接時のキーホール挙動と深さ計測モニタリング
- 異種金属のレーザ溶接・接合
- 鉄鋼材料と各種金属のレーザ溶接・接合のポイント
- 軽金属と各種材料のレーザ溶接・接合のポイント
- 金属とプラスチックまたはCFRPのレーザ直接接合
- レーザ直接接合方法
- 接合性の及ぼすレーザ照射条件の影響
- レーザ接合継手の機械的特性の評価
- レーザ異材接合部の観察と接合機構