自動車は内燃駆動から電動化へ車載用機器の電動化がより一層進んできている。特に、ハイブリット自動車、48Vマイルドハイブリット自動車、プラグインハイブリット自動車、燃料電池車へと自動車の形態が移り変わっていく中で、より小型を維持したままで大容量な電力変換システムが要求される。こうした中で、近年において各電動化車両では磁気部品の工夫による体格低減の試みが散見される。
そこで、本セミナーではまず近年の車載用変換器に用いられているインダクタ・トランスの最新動向について触れ、その後、誰でもわかるように磁気部品に関する基本理論から解説し、その理論を用いた応用設計へ議論を展開する。また、磁気回路と電気回路の連成シミュレーション技術についても触れ、今後の考えられる方策についても紹介する。
- 車載用電力変換器に搭載されるDC-DCコンバータ用磁気部品の最新動向
- パワーエレクトロニクス技術の全般的な最新動向
- 電動化車両が開発普及するための社会的背景と課題
- 電動化車両の電力変換システムの最新動向と磁気部品の動向
- ハイブリット自動車 (HEV)
- 48V系マイルドハイブリット自動車
- プラグインハイブリット自動車 (PHV)
- 電気自動車 (EV)
- 燃料電池車 (FCV)
- まとめ
- 車載用DC/DCコンバータの高電力密度化技術
- パワー半導体による高周波駆動化による高電力密度化技術
- 回路方式改良による高電力密度化技術
- 磁気設計改良 (磁気結合インダクタ) による高電力密度化技術
- 磁気回路法の基本
- 結合インダクタの電気的な面からの特徴
- 結合インダクタの磁気的な面からの特徴
- 設計方法
- 実験結果 (1)
- 直流偏磁に対する応用設計法
- 発生原因と解析結果
- 応用設計方法
- 実験結果 (2)
- まとめ