IoT製品・サービスの普及により、モノ (装置、設備、施設、材料、完成品等) の見える化が急速に進展しています。一方、コト (作業・業務プロセス、作業者の状態等) の見える化はまだ発展途上段階で、ヒトに関する情報取得が十分になされていないことが、その主要な阻害要因の一つであると考えられます。ヒトは9割程度の時間を屋内で過ごすという調査結果が報告されている。そのため、屋内で適用可能な行動計測技術をはじめとするIoH (Internet of Humans) 技術の開発と適用が、ヒトに関する情報取得のために必須であると言えます。
本セミナーでは、xDR (PDR & VDR) をはじめとする測位技術の網羅的な概説、xDRの国際競技会であるxDR Challenge for Warehouse Operationsや関連競技会とそこで得られた知見の紹介、測位関連の国際標準、各産業応用の事例についての解説を行います。
- 測位技術
- 衛星測位
- 屋内測位
- マクロ測位 (3~5m精度)
- メゾ測位 (1m精度)
- ミクロ測位 (サブメートル精度)
- 送受信機ペア型 (Wi – Fi, BLE, UWB, ICタグ)
- インフラ設置型 (監視カメラ, LRF)
- ウェアラブル型
- SLAM
- xDR (Dead Reckoning for x)
- PDR (Pedestrian Dead Reckoning)
- VDR (Vibration – based/Vehicle Dead Reckoning)
- 慣性センサ式モーションキャプチャ (動作計測)
- 統合測位
- xDR国際競技会とxDRの評価
- UbiComp/ISWC 2015 PDR Challenge (歩行者ナビシナリオ)
- PDR Challenge in Warehouse Picking in IPIN 2017
- xDR Challenge for Warehouse Operations 2018
- その他の競技会について
- xDRの評価指標
- PDRベンチマーク標準化委員会
- 応用事例
- 物流・工場内物流
- 工場
- ビルメンテ
- 外食店舗
- 全体ディスカッション