ディープラーニング手法は、画像認識や音声認識の分野では前人未到の識別精度を達成し、将来の有望技術として脚光を浴びている。これらの成功事例を受け近年、ディープラーニング手法は製造加工業界の様々な分野に応用され、新たな解析手法として研究されている。
本セミナーでは、製造加工業の中でも特に品質検査 (表面・外観検査)、故障診断と欠陥予知という三つの分野に応用した最新鋭のディープラーニング技術を紹介する。内容として、応用事例を取り上げながら、解析手法の原理、解析手法の解析プロセス詳細そして検証結果という流れで、説明と議論を重ね展開していく。
- 第Ⅰ部 : はじめに
- 従来の機械学習の原理と手法を簡潔にわかりやすく説明
- サポートベクトルマシン (SVM)
- 主成分分析PCA/t – SNE/トポロジーデータ解析法 (TDA)
- 競合学習・SOM・K – NN・EMアルゴリズムの原理と相互関連性
- Extreme Learning machine手法の紹介
- RNNとRNN – LSTMのわかりやすい説明
- ベイズ原理からカルマンフィルターをわかりやすく説明
- ベイズ原理から粒子フィルターをわかりやすく説明
- 各ディープラーニングの手法の紹介と原理を簡潔にわかりやすく説明
- 畳み込みニューラルネットワーク (CNN)
- 自己符号化器 (AE)
- RBMとRBM – DBNの紹介
- 異常検知の考え方や手法の選択・適用のポイント等をわかりやすく説明
- 異常検知の考え方
- 異常検知への各手法の選択法
- 異常検知への適用の際のポイントと留意点
- 第Ⅱ部 : 品質検査 (表面・外観検査) におけるディープラーニングの手法の応用
- 最新技術と手法及び応用事例の紹介
- 熱間圧延ストリップ鋼表面解析~
- 溶接欠陥解析
- 航空機ファンプレート用チタン合金表面
- CNNに基づく転移学習の紹介
- 転移学習を用いたCNN学習モデルによる表面・外観検査の学習結果の解析
- 従来の機械学習手法の解析結果との比較
- 第Ⅲ部 : 故障評価のための診断解析
- 技術の背景及び応用事例の紹介
- CNNによる特徴抽出と故障診断
- AEによる故障診断
- Extreme Learning machine深層学習手法
- スパースフィルタリングによる故障診断
- RBM – DBNとSVMを融合したマルチモーダル手法
- 第Ⅳ部 : 欠陥・寿命予測解析手法
- LSTM – RNNによる欠陥予測
- 融合学習とLSTMの融合による予測
- 双方向LSTMとCNNの融合による予測
- 粒子フィルターとRBM – DBNの融合による予測
- 欠陥・寿命予測解析応用事例
- 転がり軸受長期寿命予測
- 機械加工における工具摩耗寿命予測
- ハイブリッド玉軸受寿命予測
- 第Ⅴ部 : 展望
- 学習モデル選択 :
- データの高次元性・非構造多様性・不均衡性の対策
- 学習結果の可読性と可視化