AR (拡張現実感) の名前を耳にする機会が増えてきていると思いますが、実際にどのような技術であるかはご存じない方も多いかと思います。本講義ではARで使われている技術を一通り説明するとともに、ARのさまざまな応用の可能性について紹介します。 また、AR技術を用いた新しいユーザインタフェースとして、スマートフォンの画面に表示されたキーボードを片手五本の指を用いてタイピングできる「ARタイピングインターフェース」や、モバイルディスプレイがあたかも透明なガラス板のように透けて見え、その中でユーザーが自身の手で仮想物体に触って動かすことができる「シースルーモバイルARシステム」などの研究事例を紹介します。 市販のスマートフォンにAR機能を搭載し、それを用いたデモンストレーションを行います。