第1部 『~市場調査の視点から解説~ 自動運転におけるLiDAR最新トレンド』
(2019年4月16日 11:00〜12:20)
自動運転という言葉を目にする機会が多くなりましたが、消費者レベルにおいて、どこまで受け入れられているのかまだ見えていない部分があります。一方で自動運転に対する各企業の取り組みは進められており、モビリティーというキーワードとも絡み合い、熾烈な競争が繰り広げられています。
本講では変革期を迎えようとしている自動車産業において、自動運転におけるADAS (先進運転支援システム) 向けセンサーの中でも特にLiDARにフォーカスし、現状と予測される将来の動向について解説致します。フランスの市場調査会社TEMATYS社の調査資料を元に最新情報をお届けいたします。
- 自動車業界のトレンド
- 自動運転とモビリティーシステム
- 消費者のニーズ
- LiDARの役割:ADASから自動運転まで
- センサフュージョン
- センシング技術の比較
- 主要なLiDAR技術
- ポートフォリオ
- 自動車の要件に対するLiDAR技術の比較
- LiDAR 市場
- 最新トレンド
- 市場予測
※講演はTEMATYS社の調査資料を元に行います。
第2部 『~技術の視点から解説~ 車載用LiDARの仕組み・要素技術・開発動向と今後の課題 』
(2019年4月16日 13:10〜14:40)
自動運転の実用化に向けて、車載用LiDARの開発競争が激しさを増している。自車の位置推定などにも用いられる主にロボット車用の長距離LiDARと、衝突の予防など主にADAS車用の短距離用LiDARは、いずれも今後に高い成長が見込まれている。このため、車載LiDAR用として種々の動作方式が提案されており、各国で活発な研究開発が続けられている。
ここでは、各種方式の車載用LIDARの仕組み、レーザ光源及び光検出器などの要素技術の現状と開発動向ならびに今後の課題について解説する。
- 車載用LiDARへの要求事項
- 全般的事項 (レーザ安全等)
- 自動運転車 (ロボットカー) 向け長距離LiDARへの要求事項
- ADAS車用短距離LIDARへの要求事項
- 車載用LiDARの仕組み
- 機械的走査方式 (非全固体型) LiDAR
- 水平視野角360°回転型
- ミラー・プリズム等光学部品の駆動型 (水平視野領域限定型)
- 非機械的全固体型走査方式LiDAR
- MEMS
- OPA (Optical Phased Array)
- FMCW
- 全固体型非走査方式LiDAR (フラッシュLiDAR)
- 直接的Time of Flight (dToF)
- 間接的Time of Flight (iToF)
- 車載LiDAR用レーザ光源
- 端面発光半導体レーザ (波長905 nm等)
- 面発光半導体レーザVCSEL (波長940 nm等)
- ファイバレーザ (波長1550nm等)
- FMCW用発振周波数可変半導体レーザ (SG – DBRレーザ等)
- 車載LiDAR用光検出器
- 走査型LiDAR用 (マルチチャンネルLiDAR用1次元アレイ光検出器を含む)
- フラッシュLiDAR用2次元アレイ光検出器
- 今後の課題
- 高機能化 (センサフュージョン、コネクテッドカーへの対応など)
- 低価格化等によるさらなるコストパフォーマンスの改善
第3部 『~実際に製品を見てみよう~ ADAS/車載用LiDAR製品分解解説』
(2019年4月16日 14:55〜16:15)
このセッションの最大のメリットは、皆様に実物に触れて頂ける点です。セッションの内容は分解調査結果のご報告及び海外展示会などから得られた自動運転等に関する最新の情報のご案内を予定致しております。ご参加にあたりまして特に自動車の専門知識は不要で御座います。
得られる情報としては、分解調査の手法および原価推定という作業の基本的な手法、情報収集に役立つ展示会や国際会議情報などが御座います。写真撮影に制限は御座いませんので、どうぞカメラを持参頂き、ご自由に製品を手に取ってご覧頂ければ幸いです。
- 電子部品市場における車載電子部品のポジション。
- ADASとは何か、どれほど信頼できるか
- 日産リーフEV車の分解のハイライト
- EV車普及は電子部品需給ひっ迫の要因となる
- ADAS用レーダー機器分解報告
- ADAS用カメラ機器分解報告
- ADAS用LiDAR機器分解報告
- 海外展示会報告
- 情報収集に役立つ展示会・国際会議のご案内
- 5G情報アップデート