航空機・自動車分野などで、ますます適用拡大が進んできたCFRPについて、その加工技術の中でも、成形加工 (1次加工) 、切断、孔加工など (2次加工) 、さらに組立に必要な金属等との接合技術について、サンプルや事例を交えてやさしく解説します。
また、企業がCFRPを用いて新製品を開発するためのヒントや、加工技術に関する研究の方法、企業の担当者が研究資金を獲得していくためのノウハウなども伝授します。単なる講義ではなく、皆様の知りたい情報の提供や質問相談に重点を置きたいと思います。
- はじめに
- CFRPの種類と特徴
- CFRPの成形性・被削性など
- 難削材である理由と加工上のポイント
- CFRPの成形加工について (熱硬化と熱可塑の加工性の違いと注意点)
- オートクレーブ成形
- VaRTM成形
- ホットプレス成形、SMCなど
- テーププレースメント、フィラメントワインディングなど
- 金型 (治工具) について
- 脱型と離型 (離型材料) について
- 切断・孔加工 (2次加工法) について (熱硬化と熱可塑の加工性の違いと注意点)
- 切断とトリム加工
- 孔加工 (ドリル加工、リーマ加工など)
- AWJ加工 (AWJの特徴、注意点,最近の動向など)
- レーザ,ブラスト加工など (研究中の特殊加工法と最近の動向)
- CFRPの接合技術について
- メカニカル締結手段であるファスニング技術とその種類
- 接着技術 (Co-cure, Co-bondの違い)
- 溶着 (融接) 技術 (超音波接合、レーザ接合など)
- CFRPと金属との接合方法
- 設計による部品一体化技術
- CFRPのリサイクルについて
- CFRPを用いた新製品の開発
- 新製品開発のためのヒントの提供
- 研究の進め方と外部研究資金の獲得のノウハウ
- 大学等研究機関との共同研究の進め方などのアドバイス
- 岐阜大学での研究事例とCFRPに関する金型実習の紹介
- SAMPEの紹介
- 全体まとめと質疑応答