本講では、高分子の相溶性・相分離構造の基礎と、目的の物性を得るための構造制御技術を解説します。さらに、これらの解析手法によって得られた測定データを実際の材料開発にどのように活かしていけばいいか? ついて言及します。
- ポリマーの相溶性と相分離に関する熱力学的基礎
- Flory – Hugginsの理論
- ポリマーブレンドの相図
- ブロックコポリマーの相図
- ブロックコポリマーのナノ相分離構造制御
- 実験によるポリマーの相溶性の判定方法
- 示差走査熱量 (DSC) 測定による判定方法
- 電磁波の散乱測定による判定方法
- ポリマーブレンドの相分離構造制御技術
- スピノーダル分解過程 (初期、中期過程)
- 相分離構造粗大化過程
- ポリマーブレンドの相分離構造制御技術
- ブロックコポリマーのナノ相分離構造制御技術
- ブロックコポリマーのナノ相分離構造のモルホロジー制御
- ブロックコポリマーのナノ相分離構造の配向制御
- 高分子集合体の階層構造
- 高分子の結晶化現象
- 結晶性高分子の階層構造
- ブロックコポリマーのグレインと階層構造
- 構造解析手法
- 各種顕微鏡観察
- 電磁波の散乱測定
- 小角散乱
- 広角散乱
- シンクロトロン放射光
- X線散乱
- 中性子散乱
- おわりに
~構造制御による新規物性創出への道 (考えるヒントとして) ~
- 構造と力学物性との相関
- 構造と光学物性との相関