本セミナーでは、ディスプレイ、LED照明、太陽電池、医療分野への応用が期待されるコロイド量子ドットについて取り上げ、その基本物性と粒成長メカニズム、発光効率、分散技術、評価、光増強、光劣化など安定して性能を発現させるためのポイントについて詳解いたします。
また、量子ドット (QD) の現状、可能性・課題と最新動向について解説いたします。
量子ドットは、色素や希土類イオンとは違った特徴を持つ新しいタイプの蛍光体として知られるようになった。4Kディスプレイとして実用化され、バイオ用の蛍光試薬としての応用も進み、太陽電池やLEDへの応用も考えられている。 本講座では、コロイド法で作る蛍光性量子ドットの合成の歴史から始めて、基本的な物性、合成法、ガラスマトリックスを用いた安定化技術、評価方法や理論的背景などの概略を説明する。特に自分たちの経験や論文に基づいた具体的な事例を挙げて、解説する。また、発光効率100%の量子ドット、ハロゲン化鉛ペロブスカイトなど最新のトピックスを解説し、今後の応用について展望する。