第1部 第1部 海洋プラスチックごみとマイクロプラスチック、その現状と課題
(2019年3月6日 10:00〜11:45)
現在、世界的に問題になっている海洋プラスチックごみとマイクロプラスチックの概要と課題と、またその対策としての容器包装材料用シングルユースプラスチックの規制の状況を知る。
- 海洋プラスチックごみ
- 世界の状況
- 日本の状況
- 問題点と対策
- ごみの管理
- 3R
- リサイクル
- 生分解性プラスチック
- マクロプラスチック
- 一次的マイクロプラスチックと二次的マイクロプラスチックの定義
- マイクロプラスチックの海洋密度
- マイクロビーズ、使用中に生成するマイクロプラスチック
- マイクロプラスチックの生成と行方
- シングルユースプラスチックの問題点と規制
- シングルユースプラスチックの用途と問題点
- シングルユースプラスチックに使用されている素材
- 欧州、G7、G20などの規制や目標
第2部 容器包装用樹脂のポジティブリス化 と企業の安全衛生の考え方
(2019年3月6日 12:30〜15:00)
食品交易のグローバル化が進む中、日本では2018年6月の食品衛生法改正により漸く樹脂のPLは業界自主基準から国の制度へ移行するになった。施行は2020年4月頃が有望視されているが、条文には曖昧な面もあり、対応に苦慮する点もありそうである。又、他の溶出試験条件改正等の審議は進まず、欧米中に見劣りするのが現状である。 EUは樹脂の規則が略完成し、中国はEU類似路線へ大転換中である。国際的にはEUが世界標準に略定着したと言える。本講では、国際的な食品包装材料規制の最新動向、及び企業における安全衛生の考え方とリスク管進め方に関し解説したい。
- 初めに – 包装を取り巻く環境 -
- 日本の食品包装の法規制類
- 食品包装材料の種類と使用割合
- 食品衛生法:規制対象と規格、及び現状の課題
- 業界自主基準:樹脂・添加剤・色材のPL、印刷インキ・接着剤等のNL
- 欧州連合 (EU) の法規制
- 規制対象とプラスチックの規則の概要
- 印刷インキ、接着剤、コーティング材の規制検討状況
- 米国の法規制
- 連邦規則集、体系と規制対象
- 接着剤のPL、ラミネート製品の規制
- 日欧米の現状比較と日本の課題、及びPL制度化の進捗状況
- 乳等省令統合案及び溶出試験条件改正案
- PL制度化:改正の概要と進捗状況及び今後の見込み
- 企業としての対応と留意点
- その他の国の法規制
- カナダ
- 中国
- 韓国
- インド
- インドネシア
- ベトナム
- オセアニア 等
- 食品包装規制の国内外最新動向のまとめ
- 包装材料に含まれる化学物質とリスク管理の考え方
- まとめ:企業としての安全衛生の考え方、及びリスク管理の進め方
- 法規制調査方法
- 参考文献と情報入手先
第3部 マイクロプラスチックの 生物影響~リスクベース
(2019年3月6日 15:15〜17:00)
マイクロプラスチックの海洋汚染が最近話題となっているが、その実害については明らかになっていない部分が多い。プラスチックごみの問題とマイクロプラスチック問題の違いを明確にし、リスクベースでこの問題の本質について考察する。
- マイクロプラスチックとは
- 定義と種類
- 環境中挙動
- プラスチックごみとの関係
- マイクロプラスチック問題のトピック
- 学術論文紹介
- 海外での扱い
- ICCA会議の内容
- マイクロプラスチックの生態影響
- 従来のリスクの考え方
- マイクロプラスチックのリスク
- 今後の課題
- 我々の取り組み
- ベクター効果について
- 実験方法
- 結果の紹介
- 今後の予定
- 最後に
- 問題の整理
- 対策の考え方