口臭のメカニズム・成分計測と口臭ケア製品の評価

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プログラム

第1部. 口臭の発生メカニズムとその予防法

(2019年3月11日 10:00〜11:30)

 齲蝕 (むし歯) や歯周病、歯列不正 (歯ならびの異常) とは異なり、口臭は視覚的に捉えることができないだけでなく、自分の嗅覚で感じ取ることも困難である。そのため、実際の口臭の有無や程度に関係なく、ただ不安感だけが大きくなる。今回は、口臭不安を抱える患者に対するアプローチの実際について紹介する予定である。

  1. 口臭とは?口臭症とは?
    1. 日本口臭学会の定める「口臭」の定義
    2. 日本口臭学会の定める「口臭症」の定義
  2. 口臭の発生メカニズム
  3. 口臭に悩む患者の特徴
    1. 口臭外来受診患者の動向
    2. 口臭外来受診患者の傾向
  4. 口臭外来での医療面接と検査
    1. 口臭外来における医療面接
    2. 口臭外来で使用する検査機器
  5. 口臭治療の実際
    1. 口臭を認める患者へのアプローチ
    2. 口臭を認めない患者へのアプローチ
  6. 口臭予防のためのセルフケア
    1. 機械的な口臭ケア
    2. 化学的な口臭ケア
    3. 生物学的な口臭ケア

第2部. 口臭ケア製品の開発とその評価

(2019年3月11日 12:30〜14:00)

 近年、様々な“におい“に対する人々の意識は高くなっており、中でも口臭は、多くの人が抱える悩みの一つになっています。これら口臭のケアを目的として、様々な製品が開発されてきました。本講座では、製剤開発の視点から、様々な要因で発生する口臭への対策と、その評価法などについて概説します。

  1. 口臭ケアとは
    1. 口臭ケアの意義
    2. 日用品に求められる機能
  2. 口臭ケアのためのアプローチ
    1. 口腔清掃による口臭の予防
    2. 口臭の原因となる口腔微生物の制御
    3. 口臭成分のマスキング技術
  3. 口臭ケアを目的とした製剤の開発
    1. 口臭ケア製剤の主な分類
    2. 処方設計による効果の違い
    3. 口臭ケア素材と製剤の安定性
    4. 使用感の向上
  4. 製品の評価法
    1. 口臭成分の測定
    2. 官能評価

第3部. 匂いセンサを用いた口臭成分の計測と識別

(2019年3月11日 14:15〜16:30)

 五感情報のなかで、嗅覚に関する工学的研究は発展途上の感が強い。本講義は匂い計測の原理および匂いセンサによる匂い計測と匂い識別法について述べ、筆者らがコニカミノルタ 株式会社 BICとの共同で開発したKunkun bodyの概要について述べる。これらの研究成果が、新たな製品開発のヒントとなれば幸いです。

  1. 匂いセンサの原理
    1. 半導体ガスセンサ
      • 信頼性および市場で購入可能なセンサであり、広く使用されている半導体ガスセンサの原理について述べる。
    2. QCMセンサ
      • QCMのバラツキなどで少し問題が有るが、原理は簡単であり、多種類の問題に適用可能である。
  2. 匂い識別に関する研究
    1. 匂いデータの前処理
      • 雑音除去手法について述べる。
    2. 匂い計測データ
      • 匂い計測データの取得法について述べる。
    3. 匂い特徴量
      • ニューラルネットワークによる匂い識別法について述べる。
    4. 匂い識別結果
      • ニューラルネットワークによる匂い識別結果の精度について述べる。
  3. 匂い情報処理の今後の展開
    1. 匂い通信
      • 匂いの基本要素を抽出しそれを送信する原理について述べる
    2. 匂い合成
      • 匂い合成法の原理について述べる。

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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