(2019年3月6日 10:00~11:30)
本講演では、自動車のセキュリティの取り組みを包括的に説明する。特に、自動車のセキュリティの課題を説明した上で、自動車業界における動向や研究事例などを紹介する。それらの事例を元に、提案の良い点/悪い点や位置付けなどを説明し概説する。また、今後の自動車におけるセキュリティのポイントや対策技術事例などについても概説する。
(2019年3月6日 12:10〜13:40)
自動運転やモビリティの研究開発が進む中、車載産業は多様な分野からの参入が相次いでいますが、一旦事故が起きると人命にも関わるため、安全性の確保が最重要となります。 その中でも、セキュリティの確保がなければ安全性の確保は困難であり、車載機のセキュリティは非常に重要な課題です。セキュリティは、鍵や証明書を保管するハードウェアから始まり、サイバーセキュリティ、サーバーでのセキュリティ等エンドツーエンドでの対応が必要です。なかでもOSは、車載機ソフトウェアのセキュリティ確保の最後の砦ということが出来ます。QNXでは、世界中のOEMやティア1殿からの要求をベースに、セキュリティー機能を強化したSDP7.0という最新のOSを昨年リリースしました。ここでは、エンドツーエンドでのセキュリティの重要性から初めて、上記SDP7.0を例にとり、OSにおけるセキュリティー機能とその使い方をわかりやすく説明します。
(2019年3月6日 13:50〜15:20)
現在、複数のセンサを車両に搭載した自動運転の研究が活発に行われていますが、車載センサのみでは見通せない範囲の危険事象は検知できないという問題があります。より高い安全性を目指し、路側機や車両間で相互の情報交換を行うためにコネクテッドカー技術が必要となります。 国際標準化機構ITS専門委員会総会に日本代表として参加しており、また、総務省関連の複数のプロジェクトに携わっている経験から、コネクテッドカー技術の各国の検討状況や解決すべき課題について、わかりやすく解説します。また、現状の課題に対して我々が取り組んでいる研究開発の内容についても説明します。
(2019年3月6日 15:30〜17:00)
自動車の市場分野はICT活用の最も発展的なセグメントである。自動運転では、高精度の位置情報や、無線技術が必要になり、またAI人工知能の技術も重要となってくる。 本稿では車を取り巻く主に無線技術に焦点をあて、ITSやC2X新事業にどのように有効に活用されつつあるかの先端動向を概説する。