(2019年3月8日 10:00〜12:30)
耐熱性に優れ、しかも溶媒に溶けて、塗工・乾燥するだけで寸法安定性の高い無着色透明絶縁フィルムを得るための分子設計上抑えておくべきポイント、製造する際の留意点および求められる用途について詳細に解説します。本セミナーには透明耐熱樹脂開発従事者が直面する課題解決のためのヒントが転がっています。
(2019年3月8日 13:15〜15:15)
ポリイミドは古くて新しい材料であると言えます。スーパーエンプラであるポリイミドは、カプトンやユーピレックスなどとして、長く製造され、用途も確定しています。一方で、LEDランプの封止材等に用いられる高透明高耐熱性ポリイミドや、ポリマーメモリーなどとして用いられるポリイミドは過去に存在しなかった全く新しい材料です。これは、ポリイミドの分子設計が比較的容易であり、多くの用途に適合させやすいためであります。しかしながら、ポリイミドが古い材料であることから、最先端材料を考える際に、ポリイミドの基本的な本質を顧みる機会が失われていると感じます。そこで、本講演では、ポリイミドの合成から物性まで幅広く取り上げ、今後開発されるであろう最先端ポリイミドのポテンシャルを十分に発揮できるための基礎的な内容を丁寧に説明したいと思います。 本講演は、ポリイミドの開発・製造に携わる研究者・技術開発者のための基礎であり、ポリイミドの合成、ポリアミド酸の貯蔵、熱イミド化、化学イミド化の差異、分子設計による高透明ポリイミドの開発、熱物性の制御などを理解し、実施することができるようになります。
(2019年3月8日 15:30〜17:00)
透明ポリイミドを開発するにあたり、ポリイミドとしての特徴と透明性をどの様に両立させてきたか、また工業的に有用な材料とするために何を考えてきたのか、ご紹介します。