エマルションの調製と安定化技術

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プログラム

第1部 乳化 (エマルション) のメカニズムと物性・安定性評価

(2019年3月7日 10:00〜12:00)

 「油」と「水」は相互に溶解せず (難溶で) 、油と水は共存することはできません。その「油」と「水」を“混ぜる技術 (乳化) ”や“エマルション”は、我々の生活を支える基盤技術・材料と言えます。  本講座では、乳化における「乳化剤の役割」から「乳化剤 (界面活性剤) を使用しない乳化技術」について紹介します。

  1. 乳化方法および乳化剤の役割
  2. エマルションの安定性と崩壊
    • 凝集・合一
    • オストワルドライプニング
    • クリーミングなど
  3. 乳化剤を一切使用しない乳化技術
    ~乳化剤を使用しなくても乳化はできるのか?~

第2部 セルロースナノファイバーによるピッカリングエマルションの形成とその安定化のメカニズム

(2019年3月7日 12:45〜14:45)

 近年、バイオマテリアル由来の新規素材として、セルロースナノファイバー (CNF) が注目を集めている。特に、軽量かつ高強度、高弾性率の材料として、樹脂フィラーなどとして盛んに研究されている。本講演では、CNFのその他の使用方法である機能性添加剤、特に乳化剤としての応用について、そのメカニズムを交えながら紹介する。

  1. セルロースナノファイバー (CNF) について
    1. セルロースについて
    2. CNFの特徴
    3. CNFの種類と製造方法
    4. CNFの用途と実用化例
    5. 機能性添加剤としてのCNFの応用開発
  2. 乳化について
    1. 第一工業製薬の製品
    2. 界面活性剤について
    3. 界面活性剤による乳化とピッカリングエマルション
  3. CNFによるピッカリングエマルションの形成とそのメカニズム
    1. エマルションの調製方法
    2. 油滴へのCNF吸着と界面自由エネルギーの関係
    3. ピッカリングエマルション形成のメカニズム
  4. CNFによるエマルションの安定化とそのメカニズム
    1. CNFの濃度とネットワーク構造
    2. 乳化安定化のメカニズム
  5. クライオ – SEMによるエマルションの観察
  6. さいごに

第3部 相図を用いた乳化・可溶化の理解と実用系での機能性付与

(2019年3月7日 15:00〜17:00)

  1. 相図の読み方作り方と乳化解析への用い方
    1. 相図の基本を理解しよう:ルールが唯一つある
    2. 2成分系の相図:相図が読めると界面活性剤の能力と利用法もわかる
    3. 3成分系の相図:乳化、可溶化の解析に必須
      1. 三角座標の読み方、作り方の実際と使い分け
      2. 相図による可溶化能とマイクロエマルションの理解
  2. エマルション調製・安定化・特性制御の技術
    1. 最適条件を知ろう:乳化法が異なるとエマルションの状態が異なる理由
    2. 微細なエマルションをするための根本原理
    3. 液晶、D相を用いた微細エマルション調製
    4. マイクロエマルションとナノエマルションの違いとナノエマルションの安定化
  3. 実用系で生きる最新乳化・可溶化技術と開発事例
    1. αゲルの生成、安定化と高保湿エマルション
    2. 自己乳化製剤 (クレンジング) への液晶、両連続マイクロエマルションの応用
    3. 持続性と使用感を両立させた高内相W/O製剤と意外な乳化系

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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