本セミナーでは、遮音・吸音の基礎から解説し、自動車のエンジン音やロードノイズを抑えるためのポイントについて、理論と材料特性から徹底解説いたします。
(2019年2月25日 10:00〜11:30)
遮音・吸音の基礎をわかりやすく紹介し、その事例として、エンジンで発生した音がエンジンルーム内で音響増幅、さらに一重壁パネル、内装材を透過し、車室内に侵入するメカニズムと対策について解説します。 さらに、 車室内に侵入した音の拡散を吸音シートにより防止し、車内騒音低減に成功した事例を紹介します。
(2019年2月25日 11:40〜12:50)
自動車の客席や建築構造物内の居室などの室内空間の快適性を向上させるためには、静粛性の確保は欠くことができない。 本セッションでは、静粛性向上において重要となる遮音と吸音の基礎理論について説明するとともに、それらの代表的な評価特性である透過損失と吸音率の予測手法について説明する。
(2019年2月25日 13:30〜14:40)
自動車では騒音低減と音響快適化の両面から様々な部位に音対策が講じられていますが、近年はさらなる高性能化と軽量化等の要求を両立させることが求められています。 本講演では、こうした音対策の中で主に吸音材における不織布の役割と素材構成と個別の要求特性、さらに今後の技術方向について、弊社品を含む具体的な事例を挙げながら解説します。
(2019年2月25日 14:50〜16:00)
一般的な自動車用防音材料の音響性能を紹介し、目標とすべき音響透過損失と吸音率を解説する。このことを踏まえ、必要な遮音性能を確保しつつ、実車において軽量化、及び車室内騒音の低減を実現できた防音構造を紹介する。更に、この防音構造について伝達マトリクス法により理論的な考察を加え、その音響的メカニズムを解説する。
(2019年2月25日 16:10〜17:20)
自動車開発において防音性能は商品性を決める重要な要素となります。昨今、自動車業界では電動化に大きくシフトし、静粛性のニーズは高まる一方です。そこで自動車開発における防音性能設計の現状と課題を紹介し、将来への吸音性能、遮音性能へのニーズについて考察していきます。静粛性向上のためには多くの防音材が必要となってきます。これは昨今の環境対応ニーズが高まる中、軽量化とは相反する方向となります。 そこで軽量化が与える静粛性への影響と、軽量化と静粛性を両立するために必要な観点を解説し、自動車メーカーがどのように防音パッケージを決定していくのかを説明していきます。後半では従来の防音材の考え方から発展し、今後もとめられる新たなニーズをどのように答えていくべきか参加者のみなさんと考えていけるよう問いかけていきます。