本セミナーでは、熱移動の基礎・原理から解説し、高効率なヒートポンプを設計するためのポイントについて詳解いたします。
ヒートポンプは、従来の冷房や冷凍から暖房や給湯などへと用途が広がり、また、投入した電力の数倍の熱を利用することが出来るため、近年は地球温暖化防止の観点からも大きな注目を集めている。 ヒートポンプのエネルギー消費効率を向上させるためには、ヒートポンプ内、特に熱交換器で生じる熱移動現象を的確に把握することが重要となる。 本セミナーでは、熱移動の基礎的概念、およびヒートポンプでとくに重要となる単相流および気液二相流の熱流動特性について解説する。
圧縮式ヒートポンプシステムでは、冷媒の相変化を利用して熱輸送が行われるため、システム設計では気液二相流の流動特性をよく理解しておく必要がある。特に、蒸発器、凝縮器では機器のコンパクト化のみならず成績係数 (COP) 向上のためには沸騰および凝縮熱伝達が重要となる。 本セミナーでは、気液二相流の流動特性、沸騰および凝縮熱伝達の基礎について解説するとともに、熱交換器設計における問題点、性能向上のための課題について概説する。