第1部 粉体乾燥の基礎知識、そのメカニズム
(2019年2月19日 10:00〜11:45)
スプレードライヤを用いた乾燥操作を理解するための前段として、乾燥操作に関する基本事項を解説します。粉体を対象とする場合について、乾燥メカニズム、適用可能な乾燥装置および乾燥操作時の留意点を解説します。
- 乾燥操作の基本事項
- 乾燥の進行
- 定率 (恒率) 乾燥期間
- 減率乾燥期間
- 乾燥操作条件と乾燥速度、材料温度の関係
- 粉体の乾燥に用いられる乾燥装置
- 乾燥装置の選定
- 対流伝熱乾燥装置
- 噴霧乾燥装置 (スプレードライヤ)
- 流動層乾燥装置など)
- 伝導伝熱乾燥装置
- 溝型撹拌乾燥装置
- 円筒乾燥装置 (ドラムドライヤ) など
- その他の乾燥方式
- 粉体乾燥操作時の留意点
- 乾燥する材料としての粉体特性評価
- 乾燥不足とその対策
- 付着とその対策
- 粉体乾燥操作時のその他留意点
第2部 スプレードライに関する装置と その構成、運用と応用
(2019年2月19日 12:30〜15:00)
スプレードライヤの特色や基本原理に重点を置いて解説します。希望する製品を生産するためにはスプレードライヤについて理解を深めることが重要です。対象物による最適な装置や方法について解説します。
- 噴霧乾燥の基本原理
- スプレードライヤの特長
- スプレードライヤの適用分野
- スプレードライの工程
- 乾燥と造粒
- スプレードライヤを用いた粉体製造のメリット
- スプレードライヤの製品
- 微粒化の利点
- スプレードライ粒子の乾燥過程
- スプレードライヤの微粒化機器
- 微粒化機器の特長と選定方法
- 回転円盤
- 各種噴霧微粒化ディスクの特長
- 回転円盤 (ディスク) 式アトマイザの紹介
- 圧力ノズル
- 二流体ノズル
- その他の微粒化機器
- 加圧二流体ノズル
- TJノズル、RJノズル、四流体ノズル
- スプレードライヤの計画
- スプレードライヤの熱収支及び物質収支計算
- 乾燥テストとその評価
- スプレードライヤ本体・付帯設備の検討
- スプレードライヤ設計における注意点
- 並流型
- 向流型
- 並向流型
- 最適条件の選定
- スプレードライヤの運転操作
- 乾燥条件と製品に与える影響
出入り口温度と風の流れ
- 噴霧乾燥による液滴の形状変化
- 製品粒子径のコントロール
- 回転円盤の場合
- 加圧ノズルの場合
- 流体ノズルの場合
- 製品水分
- 嵩密度
- スプレードライヤの造粒について
- トラブル対策
- スプレードライヤのスケールアップ
- スプレードライヤにおけるスケールアップの考え方
- 回転円盤方式におけるスケールアップの考え方
- 噴霧ノズル方式におけるスケールアップの考え方
- スケールアップ時の問題点
- スプレードライヤの応用・関連技術
- 流動造粒スプレードライヤ
- クローズドスプレードライヤ
- スプレーバッグドライヤ
- 噴霧熱分解装置
- 排ガス冷却塔
- マイクロカプセル
第3部 噴霧乾燥に適したスラリー条件と 噴霧乾燥顆粒の評価について
(2019年2月19日 15:15〜17:00)
プレス成形によるセラミックス製造を前提にして、望ましい噴霧乾燥顆粒の特性、そのような顆粒を得るためのスラリー条件、その評価法を実測データを使って解説する.
- 望ましい噴霧乾燥顆粒の特性とその評価法
- 大切なのは顆粒強度よりも粘弾性
- 粘弾性の評価法
- 顆粒特性が焼結体強度に及ぼす影響
- 顆粒内の粒子充填密度も大事
- 粒子充填密度の測り方
- 噴霧乾燥顆粒の特性とスラリー条件
- 顆粒形態 (陥没顆粒と中実顆粒)
- 顆粒形態を決めるスラリー特性
- 顆粒粘弾性の調整
- スラリー特性を支配する粒子の分散・凝集状態の評価法
- 流動特性 (見掛け粘度) 測定
- 沈降試験
- 沈降静水圧測定
- 直接観察
- 粒子径分布測定