第1部. 新規事業への技術ロードマップの作成と有効な活用の仕方
(2019年2月13日 10:00〜11:30)
顧客ニーズの多様化や競争環境の激化といった変化の中で、中長期的な先行開発を立て直すべく、技術ロードマップ構築に力を入れている企業が増えてきています。
その一方で
- 中期的な計画のはずが、短期的な顧客対応テーマが中心の計画になってしまっている。
- 技術ロードマップをつくったものの、末端まで検討内容が展開できていない。
- メンテナンスがされず、商品開発、技術開発、人材開発に効果的に活用できていない。
- 技術ロードマップを作っているものの、絵に描いた餅となっており、達成がされない。という声も多く聞こえてきます。
本講演では、効果的に技術ロードマップを構築・活用し、事業構想、商品開発に役立てるための視点を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。
- JMACの開発革新の主張
- 価値協創の時代へ
- 最近の研究・開発・設計部門における現状と問題点
- 技術ロードマップと2軸志向型開発マネジメント
- 技術ロードマップが求められる背景
- なぜ技術ロードマップを立案するのか?
- 技術ロードマップ検討に関するよくある5つの問題点
- 問題発生事例
- 技術ロードマップとは
- 技術ロードマップとは
- 技術ロードマップを用いた事業・商品開発力強化活動
- 研究開発部門における技術ロードマップ構築活動
- 新規事業構想に技術ロードマップを活用するにあたって、注意すべき事
- 目的・目標の設定
- 情報の収集と分析/ロードマップの構築
- リソースマネジメント
- 技術ロードマップ活用に関する他社事例
- 質疑応答
第2部. 古河電気工業における新規事業への技術ロードマップ作成と有効活用の方法
~新規事業の成功確率向上を目指して~
(2019年2月13日 12:15〜13:45)
半導体の進化と使い方深に伴うDigital化が引き起こす、Iot、AI、ブロックチェーン、ロボティクス、CASE等に代表される数多くの技術変化が産業界に100年に一度の大きな変革をもたらそうとしている。これまでの日本の強みであったモノづくり、製品だけでは無く産業そのものが崩壊してまう業界も数多く発生すると予想される。この大きな変革期を生残り、成長していくために、時代の要請にフィットし、収益性のある新事業をどのように創造し育成していくか?試行錯誤の経過と学びをご紹介し、そこから何らかのヒントを得ていただくことで日本の製造業を明るくするお役立ちとなればと願っていっている。
- 古河電工のコア技術と技術ツリー
- インキュベーショ組織創設組織創設の経緯
- プロジェクト案件の位置付けと決定手順
- アンゾフマトリックスの再定義
- ビジネスデザイン手法
- インキュベーショイン具体例
- 事業ネタの仕込み方
- 社会課題の見極め
- オープンイノベーションの仕掛け
- 営業部門活性化とネタ探し
- 風が吹けば桶屋が儲かる、他に儲かるのは?
- 技術ロードマップの使い方
- 質疑応答
第3部. ホンダとサムスンにおける新事業へのロードマップ作成と活用
(2019年2月13日 14:00〜15:30)
企業個社間で新事業に対する取り組みは異なる。どのようなタイプが良いかどうかという議論よりも、各社の企業文化や方針のもとに展開されるものがロードマップに反映される。ホンダとサムスンでの技術開発から新事業展開、そして技術経営という視点から取り組んで来た経験に基づき、考え方と取り組み指針について解説します。ホンダにおけるロードマップの時間軸は30年にまで及ぶものがあった。その成果としてホンダジェットは新事業として離陸できた。一方、サンスンの時間軸は10年を超えるものは多くなく、M&Aなども含めた時間軸での短期勝負に出るケースが多い。両者間の考え方のギャップは大きいことから、その進め方やプロセスを比較することで参考になるところが多いと確信します。
- ホンダの新事業に対するロードマップの仕組み
- ホンダの企業文化
- 新事業化の成功事例と失敗事例
- 成功事例と失敗事例の分析
- ロードマップに対する考え方と活用
- サムスンの新事業に対するロードマップの仕組み
- サムスンの企業文化
- 新事業化の成功事例と失敗事例
- 成功事例と失敗事例の分析
- ロードマップに対する考え方と活用
- 質疑応答
第4部. 化学・材料系企業の新規事業へのロードマップ作成と有効活用の仕方
(2019年2月13日 15:45〜17:15)
ロードマップは、未来予測から導かれる技術ロードマップと目標管理のためのロードマップに大別される。化学・材料系産業ではイノベーションは偶然の発見から始まることも多く、技術ロードマップ作成のための未来予測には様々な留意点が存在する。本講演では、将来の市場や技術変化予測に関する課題及び対応策、技術ロードマップから研究開発テーマ創出に繋げる方法論等について具体事例を基にして詳述する。研究開発テーマ創出のためには、自社技術の棚卸及び客観的評価が重要であることについても触れる。研究開発から新規事業成果へと繋げるためには目標達成に向けた管理ツールが不可欠で、そのために有効な統合ロードマップについて紹介する。
- 未来予測と未来構想
- 市場及び技術変化予測時の留意点
- 将来ビジョンと目標事業領域
- 異業種による創造的破壊
- 化学・材料系企業の特徴
- イノベーションとセレンディピティー
- 技術ロードマップと目標管理ロードマップ
- 技術ロードマップ活用時の留意点
- 研究段階別ロードマップの活用法
- 調査・企画、探索・基礎、開発各研究段階別のマネジメント手法
- 技術ロードマップから研究開発テーマ創出
- 目標管理のための統合ロードマップ
- 質疑応答