動物病院でもらった愛犬の薬が、自分が飲んでいるのと同じだったとか、医師の処方薬だったという経験はありませんか。動物用として承認された医薬品が圧倒的に少ないため、合法的な獣医療行為ではありますが、やむを得ず人用の医薬品が多用される現状があります。
一方、臨床試験を開始したのに、何らかの理由で開発を断念せざるを得なかった医薬品の中には、動物用として世に出ることを獣医師に切望される医薬品もあります。人用としては既に同効品が競合する疾患領域であっても、動物用としては新規の作用機序ゆえに歓迎される場合もあります。
本セミナーでは、医薬品開発で蓄積した試験データを動物用に活用できないか、長年の動物薬開発経験からお話しします。
- 開発と薬事申請における人用と動物用医薬品の違い
- 監督官庁が農林水産省であることによる違い
- 薬食審だけでない、厚労省、食安委への諮問
- 製造と申請資料に求められる品質
- 概要や添付資料の定義の違い
- 製品の承認申請について
- 動物用医薬品の分類
- 動物用医薬品の区分
- 動物用にそのまま使える資料
- CMC部分
- 毒性試験
- 一般薬理試験
- 動物用として新たに必要な資料
- 特殊毒性試験
- 安全性試験
- 薬効薬理試験
- 吸収等試験
- 臨床試験
- 残留試験
- 次々と発出される通知に注意
- 人用医薬品の特例承認
- 申請後、臨床試験成績の後出し
- 動物用としてニーズのある医薬品とは
- 畜産現場の変化
- 食用動物に求められる医薬品
- 愛玩動物は現代人と酷似
- 愛玩動物に求められる医薬品
- 人用にないのに動物用にある薬
- このような薬の種は眠っていませんか
- 動物用医薬品開発における注意点
- 獣医師の特例
- 費用対効果
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