マグネット、磁気ディスク装置、モーター、センサーなどには、鉄に代表されるような磁性材料が用いられています。本講義では、磁性材料の基本的な性質 (磁性) について説明します。初めに、磁性の用途、歴史、述語について、次に磁性の種類とその特徴について、次に磁性の種類の1つである強磁性について、次に、強磁性を更に分類した硬磁性と軟磁性の材料と特徴について、最後に磁気ディスク装置のしくみについて説明します。
- 磁性 (磁気) とは何か
- 磁石の用途
- 磁石の歴史
- 磁石の性質 (磁性) に関する述語
- 磁極
- 磁荷
- 磁場と磁界
- 磁気モーメント
- 磁化
- 磁束密度
- 磁化率、比磁化率
- 透磁率、比透磁率
- 単位系
- 磁性の種類
- 強磁性 (フェロ磁性)
- 反磁性
- 常磁性
- 反強磁性
- フェリ磁性
- 強磁性
- 磁化曲線
- 初磁化曲線
- 磁化率
- B – H曲線
- 透磁率
- メジャーループとマイナーループ
- 熱磁気曲線
- Tcを実験から求める方法の例
- 飽和磁化とキュリー温度の例
- 反磁界
- 反磁界とは
- 磁性体の形状の違いによる反磁界の違い
(球、無限に長い長さをもつ円柱、無限に広い面をもつ薄膜)
- 磁化曲線と反磁界の関係
- 磁気異方性
- 磁気異方性とは (磁気異方性の種類)
- 結晶磁気異方性
- Fe、Ni、Coの磁気異方性
- 磁気異方性エネルギー
- 立方晶と六方晶の磁気異方性エネルギー
- 異方性磁界
- 形状磁気異方性
- 磁区構造
- 磁区とは
- 還流磁区
- 磁壁 (ブロッホ磁壁, ネール磁壁)
- 磁界を印加した場合の磁区構造
- 交換相互作用
- 現象論的考え方
- 量子力学的考え方
- 硬磁性材料
- 硬磁性材料とは
- 永久磁石
- 減磁曲線
- 最大エネルギー積
- アルニコ磁石
- フェライト磁石
- 希土類磁石 (サマリウムコバルト磁石、ネオジム磁石)
- 磁気ディスク、磁気テープに使われる材料
- 軟磁性材料
- 軟磁性材料とは
- 鉄
- 電磁鋼板
- 無方向性電磁鋼板と方向性電磁鋼板
- 電磁鋼板に求められる課題
- ヒステリシス損
- 渦電流損
- パーマロイ (鉄 – ニッケル合金)
- センダスト (Fe – Si – Al合金)
- ソフトフェライト
- アモルファス磁性合金
- 磁気ディスク装置の磁気ヘッドに使われる材料
- 磁気ディスク装置の記録のしくみ
- 磁気ディスク, 磁気ヘッドに使われる材料
- 磁気ディスクと磁気ヘッドの動き
- 記録のしくみ