転がり軸受は、日本人の食生活に例えて“機械の米”と呼ばれることもあり、機械システムを構成する上で欠くことのできない機械要素です。機械設計においては、転がり軸受を機械の仕様に合わせて選定することが仕事となりますが、基礎的な条項をしっかり理解していないと、大きなミスにつながります。
最近では、インバータによるモータの回転速度制御が普及するにつれて、家電品でも電食が見られるようになりました。電食は機械的な損傷ではありません。また、転がり軸受の内部を電気が流れるような設計は本来していないはずですので、電食が発生するとその原因はよくわからないことが多くありました。このセミナーでは、電食が発生する条件、リッジマーク成長過程の観察、電食を防止する方法を説明いたします。転がり軸受の電食に特化したセミナーは珍しいと思います。参加者の皆様にとって有意義となるめみなーにしたいと考えております。
- 転がり軸受の電食発生条件
- 直流における電食発生電流密度
- 直流における電食発生電圧
- リッジマーク形成条件と成長観察
- 電食損傷と油膜パラメータの関係
- 回転速度を変化させた場合
- 表面粗さを変化させた場合
- グリース基油粘度を変化させた場合
- リッジマークの形成条件
- 電食防止に関する研究
- 導電性グリース
- セラミックス転動体
- 導電性グリースをバイパスとして用いる方法
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