本セミナーでは、材料・接合条件・環境への依存性を低減し、化学統合で強固に接合できる「分子接合技術」について取り上げ、基礎から接合事例、応用までを解説いたします。
分子接合技術は、材料Aと化学反応する官能基と、材料Bと化学的に反応する官能基から構成された2 官能性化合物X (分子接合剤) を用いて、材料Aと材料B間を共有結合で接合する技術である。材料や接合条件への依存性を低減でき、高分子やセラミックス、金属などの材料を接合できる。 グローバル化が進展し、環境変化が激しい今日のものづくりにおいて、プロセスを変革することで工程の効率化と製品の品質を高めるプロセスイノベーションだけでなく、これまでとは違った独創的かつ先進的な新しい製品を生み出すことによって、競争力の向上を図るプロダクトイノベーションが求められている。分子接合技術は、すべてのものづくりに共通する接合技術の中でも革新的な技術であり、みなさまの製品においてイノベーションを起こすことを期待して説明する。