本セミナーでは、高熱伝導材料について基礎から解説し、扱いの難しい炭素系フィラー、窒化物系フィラーを上手く扱うためのポイントを解説いたします。
また、柔軟性と放熱性を両立する材料設計のための指針を詳解いたします。
(2019年2月8日 10:30〜12:10)
グラフェン、カーボンナノチューブ、窒化ホウ素などのナノシート及びナノチューブは、材料の熱伝導を向上させるためのフィラーとして注目されており、これらのフィラーを分散させるための研究が精力的になされてきた。 これまでの熱伝導フィラーの分散性に関する研究を概説するとともに、その問題点を指摘する。一方で我々はこの問題点を解決するための新技術を発見した。 本セミナーでは、界面活性剤フリーで、従来分散不可能とされてきた溶媒へナノフィラーを分散させるための手法と適用範囲、そのメカニズムについて説明する。
(2019年2月8日 13:00〜14:40)
柔軟性と放熱性の相反する特性を示す「タフコンポジット材料」の考え方とその開発を支えた2つの技術「環動高分子」と「水中プラズマ改質」について事例を使い丁寧に解説する。
(2019年2月8日 14:50〜16:30)
放熱シートは電子機器の放熱設計における問題解決の一手段であり,電子機器の今後更なる発展に併せて際限のない性能向上が望まれる部材である。 本講では放熱シートの高熱伝導率化の一処方として形状異方性フィラーの配向制御を挙げ,その適用効果について紹介する。