本セミナーでは、有機無機ハイブリッドの概要と新しい有機無機ハイブリッド材料の開発と機能性コーティングへの応用展開について解説いたします。
有機無機ハイブリッド材料は、無機ナノ材料と有機ポリマーがナノ分散することで合成することができ、無機物や有機物の単独では得られない特性、それぞれの物性のトレードオフの解消など、機能性材料としての様々な特徴が期待されています。それらのナノ分散には、無機材料と有機ポリマーの界面制御が必要であり、無機材料への反応基導入や表面修飾を活用することができます。無機成分の合成には、ゾルゲル法が一般的な方法として知られていますが、反応性基を持ったポリシルセスキオキサンや無機ナノ粒子などをビルディングブロックとして用いる有機無機ハイブリッドが注目されています。これらの有機無機ハイブリッドは、コーティング材料として非常に有用で、絶縁膜、屈折率をコントルールできる光学薄膜やフレキシブルハードコートなど、応用性に富んだ実用材料として注目されています。 本講演では、有機無機ハイブリッドの概要と新しい有機無機ハイブリッド材料の開発と機能性コーティングへの応用展開について紹介します。