(2019年1月29日 10:00〜11:30)
帝人グループが目指す熱可塑性複合材料の将来ビジョンをテーマに、熱可塑性プリプレグの開発に至る背景と実際に開発された材料ついてご紹介致します。また、その材料を使用する為の成形加工プロセスや設備についてもご説明します。 一方で今後の目指すべきマーケティングビジョンについては、現在の市場であるCFRPの用途から、今後求められるターゲットエリアである自動車の用途について市場の要求を説明し、特に要望の高いマルチマテリアル化について、新しい技術とその可能性についてご説明致します。
(2019年1月29日 12:10〜13:40)
CFRTPは母材樹脂が熱可塑性であることから一般的に成形時間が短い利点を有しているが、使用する繊維の形態 (短繊維、長繊維、連続繊維) によって様々な成形方法がある。 ここでは短繊維強化から連続繊維強化のCFRTPまで、様々な繊維強化形態のCFRTPに対して、生産性とその成形品の力学特性との観点から解説する。 また、CFRTPは異方性を有する不均質材料であるため、その力学特性を評価する場合には金属材料と比較して十分な注意が必要となる。ここでは、引張、圧縮、曲げ、面内せん断、層間せん断、破壊靭性試験、クリープ試験、疲労試験、衝撃試験など、各種の力学特性評価法について解説する。
(2019年1月29日 13:50〜15:20)
これまでの熱硬化型CFRPと同等の強度・剛性を有する熱可塑性CFRP (CFRTP) の創製にあたって、炭素繊維マットへの含浸性に優れた低粘度の熱可塑性樹脂の開発が必要である。高流動性・高延性化PPならびにそれを用いたCFRTPの性能やスタンピング成形について紹介する。また易ハンドリング性や低コスト化を目指したアルミニウムやPPとのサンドイッチ成形などについて言及する。
(2019年1月29日 15:30〜17:00)
本講演では、名古屋大学ナショナルコンポジットセンター (NCC) で実施している非連続炭素繊維強化CFRTP (LFT-D) を用いた自動車車体構造のCFRTP化プロジェクトの最新の成果の概要を紹介し、今後の方向性について考察する。