第1部 GC/MSを用いた接着剤の分析 ~基礎と応用~
(2019年1月24日 10:00〜12:00)
GC/MSの基礎と接着剤分析への応用について解説します。GC/MSの基礎的な内容を解説した後、溶媒などによって抽出された低分子成分をGC/MSで分析する際の注意点やより良いデータ得るためのノウハウをお話しします。また、熱分解法を解説し、高分子成分の分析例についても紹介します。
- 接着剤中の低分子成分分析:有機溶剤などで抽出された添加剤やモノマー成分、溶媒などのGC/MS分析
- GC
- GCの分離機構
- 分離に影響するファクター
- 試料注入法
- より良いデータを得るために
- MS
- イオン化法
- 質量分離
- 検出器
- 分析を始める前の注意点
- 分析条件の最適化
- マススペクトルの解析方法
- 接着剤中の高分子成分分析:熱分解GC/MSの応用
- 熱分解法の基礎
- 応用例1: エポキシ系接着剤の分析
- 応用例2: 天然樹脂系接着剤 (漆) の分析
第2部 接着剤における加熱発生ガスの分析技術
(2019年1月24日 12:45〜14:45)
- 発生ガスが引き起こすトラブルの例
- 加熱時発生ガスの操作例
- パージ&トラップ法
- ヘッドスペース法
- 捕集方法
- テドラーバッグ
- 吸着剤 (活性炭など)
- 溶液 (水、溶媒など)
- 誘導体化カートリッジ (DNPHなど)
- フィルター
- 加熱発生ガスの分析方法
- 樹脂溶融時の発生ガス分析
- シリコーン樹脂の加熱発生ガス分析
- レジスト露光時の発生ガス分析
- TPD – MSと熱脱離GC/MSの併用分析
- 加湿条件下でのポリマーの加熱発生ガス分析
- まとめ
第3部 熱脱着・熱分解DART – MSによる接着剤の直接分析
(2019年1月24日 15:00〜17:00)
分析が困難な試料の一つに接着剤があげられますが、昇温加熱機能を備えたDART (アンビエント) イオン化を用いることで、試料の前処理を行うことなく主剤や添加剤などの成分分析が行える事例をご紹介いたします。
- 材料分析における課題点
- 熱脱着・熱分解DART-MSの概要
- 装置概要
- DARTイオン源の仕組み
- 装置概要
- イオン化の仕組み
- イオン化の範囲
- DARTによる材料試料の分析
- DARTの利点と課題点
- 昇温加熱デバイスによる課題解決
- 熱脱着・熱分解DART-MSの本質
- 測定の再現性
- アプリケーション
- 主剤・硬化剤の同定
- 未反応成分を指標とした硬化時間最適化検討
- 硬化物の構造推定
- システムに用いる質量分析計の概要
- 他手法との比較
- 熱分解GC/MSとの比較
- DEP/DIP-MSとの比較
- MALDI-MSとの比較
- まとめ