2010年代半ばより、IoTを牽引するセンサネットワークとしてLPWAが急速に普及し始め、多くの製品が市場に投入されている。LPWAは、2018年に成長期に入り、益々競争が激化している。本講演では、IoTの本質とそこでのセンサネットワーク、LPWAの役割・提供サービス、LoRaとSigfoxをはじめとする独自仕様LPWA、独自仕様LPWAに対抗するLTE-M (eMTC) とNB-IoTのセルラー (LTE版) LPWAの詳細、5GにおけるLPWAの内容とその課題を述べた後、各LPWA間の優劣比較、価格、サービス展開状況、LPWAの選定基準、5Gを含めたIoT/LPWAが生み出すビジネスの将来展望等の詳細について述べる。 一方、2019年のサービス開始を目指す第5世代携帯電話網 (5G) の技術開発は、2019年の初頭にはピークとなる。5Gでは、4Gまでと異なり、超高速通信 (4K動/8K動画配信、VR/AR等) 、高信頼・低遅延通信 (車の自動運転支援やプラント・工場などにおける異常通知等) 通信、多数同時接続 (IoT対応、LPWA対抗) の大きく異なる3種類のサービスを提供する。本講演では、5Gへの物理層 (無線通信・変調・制御に関する各種方式・原理) と上位層 (ネットワーク仮想化・SDN/NFV、MANO、MEC、V2X等) への適用技術、開発状況、3種類の提供サービス、6Gに向けた将来展望の詳細について述べる。2018年6月に3GPPがリリース15として規格化した標準仕様の内容も盛込む。