本セミナーでは、モータの基礎から解説し、高出力化、高トルク化のポイント、車載モータの性能要求・評価について詳解いたします。
最近では環境問題等から自動車もハイブリッド車 (HEV) 、電気自動車 (EV) と電動モータの採用が増加している。車載 (EV) 用モータは更にインホイールモータへと進化の動向にある。永久磁石は省エネ、エコの観点から今後重要な材料である。しかしレアアース希土類磁石は中国の輸出規制等でその供給は左右され、価格の高騰を招いている。このような状況下ではフェライト磁石使用の高効率モータ技術の必要性も高まってきている。省資源のため最近では永久磁石を用いないSR (スイッチトレラクタンス) も見直されてきている。また若いモータ設計者の中にはPCソフトに頼るあまり、モータの物理的な理解に欠けたものが見受けられるのは残念なことである。 本セミナーはこの点に鑑みて、本講を受講することにより、1) 車載モータの高トルク化やトルク計算法が、電卓ベースできるようになる。BLDCモータの進角制御、界磁制御とT-N特性、T – I特性、鉄損、効率計算、またアキシャルギャップ型BLDCモータの設計法も含めて市販の技術書では学べない設計知識が得られる。2) EV用モータの高出力化の最新技術が習得できる。3) インホイールモータに適した構造と高トルク化技術が習得できる。4) 珪素鋼鈑積層に加えて、圧粉鉄心モータの構造と特性が習得できる。そしてモータの高トルク化法をEV主機であるモータや更にインホイールモータに応用して講義する。 更にソーラカーレースで完走した筆者らの世界初のアキシャル立体エアギャップ型インホイールモータの試作機の特性も紹介予定である。