(2019年1月17日 10:00〜11:30)
研究開発結果の事業化については、企業にとって最重要課題であり、最も難しい仕事の1つであると言っても過言ではない。しかし、研究開発者にとって事業化は別次元の問題で自分には関係のないと考えている場合も多く、逆に事業部からすると事業化が進まない原因を研究開発の問題にする場合も多々ある。このように部署間の立場の違いや考え方の違いが、折角、良い結果がでているにも関わらず、事業化に結び付かない大きな要因になっている可能性は高い。 本講演では研究開発結果を迅速に事業化に結び付けるための考え方やその方法について考察する。
(2019年1月17日 12:15〜13:45)
ムラテックでは10年前に手探りで「ロードマップ」の議論を始め、試行錯誤を続ける中で「ロードマップ」の導入を進めてきました。現在 では「ロードマップ」は、部門の開発戦略の必須であるだけでなく、R&D/全事業部間の開発テーマを確認するために必要不可欠な存在となって います。また「ロードマップ」だけでなく、開発者の武器である「コア技術戦略」、カオスなマネジメントである「ステージゲート」が、相互に作用する 形で全社横断的マネジメントが機能すると考えています。その環境下で「R&D成果が事業部にスムーズに移管」できる状態に近づいてきました。 本講は、自身の経験を踏まえ「R&Dと事業部の連携力を如何にすれば高められるか」をご紹介させていただきます。
~R&D成果のスムーズな事業化のための仕組み作り~
(2019年1月17日 14:00〜15:30)
オリンパスでは、主力の医療事業に経営資源を重点投?し、長期的には“医療分野における世界のトッププレイヤー“になることを主眼とした中期計画(16CSP)を構築した。オリンパスの医療事業の提供すべき顧客価値として設定している「早期診断」「低侵襲治療」をベースに、消化器内視鏡ビジネスのシェア確保・収益性の維持拡?と処置具・外科ビジネスの飛躍的拡大を狙う。 これに基づいた技術開発戦略と技術トレンドを取り入れた研究開発テーマの発掘、またそれらの技術テーマをスムーズに具体的商品開発へ移行するかの基本的考え方を述べる。
(2019年1月17日 15:45〜17:15)
研究開発部門が創出する新商品と言ってもシーズ起源か顧客要望からの開発スタートかによって、市場への最も有効な展開方法が様々に異なります。例えば、新商品と同じ用途の商品を既存事業がすでに取り扱っている場合には、市場情報に精通しているためにマーケティング活動が比較的容易です。反面、未踏市場への新商品展開では、研究開発部門から事業部門への成果移管も社内体制の再構築や情報収集に時間を要するなど多くの事前準備が必要になります。このように研究開発スタート時点から立ち位置が違う新商品の事業移管までの相違点を分かり易く整理いたします。 本講演会では、実施例を中心に新商品を生み出すためのマーケティング活動と研究開発活動を併用した管理方法やスムーズな成果移管の経験をご紹介いたします。