(2018年12月4日 10:00〜11:30)
高齢者が使いやすい機器や生活環境を提供するためには、加齢変化する人間機能を把握し、それに応じた設計が欠かせない。日常生活行為(ADL)は、様々な動作の組み合わせで行われる。本講演において人間の動作、さらには行為を使いやすさの点から評価する方法について紹介する。
(2018年12月4日 12:15〜13:45)
超高齢社会を向かえ、今後さらなる人道的でより効率的な介護支援や対策が求められている。しかしながら、健康寿命は、この20年あまり伸びておらず、医療費の拡大、介護者の慢性的な不足などには、抜本的な対策が取れていないのが現状である。したがって、これまでと違った取り組みや施策実施が必要である。 そこで、本講では、高齢者の心理生理的な特性を理解するとともにヘルスケア品や機能性食品の有効性評価に活用できる心理生理測定技術を実例を挙げながらご紹介したい。
(2018年12月4日 14:00〜15:30)
世界の高齢者比率 (65歳以上) は今後益々増加する傾向にあり、特に日本においては急増すると予測されている。高齢者比率の増加とともに加齢にともなう成人尿失禁患者も増加し、尿吸収用品の選択と使用方法に対する評価ニーズは高まると考えられる。特に高齢者の身体状況 (ADL:Activities of Daily Living) に見合った尿吸収用品の評価と選択は重要である。尿吸収用品の評価と選択を考える上で、比較的ADLの低い高齢者の場合は、身体活動量の減少に対する健康寿命延伸を促進する自立歩行をサポートすることであり、ADLの高い高齢者の場合には、特に寝たきり高齢者の場合は、寝たきりにおける精神的改善とともに屎 (し) 尿による肌トラブルに対するケアが必要となってくる。 今回、高齢者のADLに対応した使いやすさの評価と紙おむつへの応用事例について紹介する。
(2018年12月4日 15:45〜17:15)
本講演では、駅における乗り換えタスクにおける案内表示のユーザビリティ評価方法を取り上げる。案内表示を利用した移動行動には、注意機能、作業記憶機能、プランニング機能が関係する。 高齢化に伴って生じるこれらの機能の衰えを考慮して、JR駅(秋葉原駅、大宮駅など)において案内表示のユーザビリティ評価を行った結果、案内表示では誘導の難しい高齢者がいることがわかった。