まず、日米EU医薬品規制調和国際会議 (ICH) について振り返り、今現在ICHでどのようなことが問題になっているかを考える。
その後、新規ICHガイドラインの現状を交えて、ガイドラインと非臨床安全試験の関係について考えた後、M3 (R2) 及びS9ガイドラインの簡単な内容を紹介し、両ガイドラインを医薬品開発でどのように活かすかについて考える。
また、現在パブリックコメント募集中の「治験対象医薬品ヒト初回投与試験の安全性に関するガイダンス (案) 」に従い、今回のメインテーマである臨床試験でのリスク軽減のために毒性量 (NOEL/NOAEL/MABEL/HMSTD/STD10) をどのように活かして初回投与量を設定すべきかについて考える。
関連の規制・レギュレーション
- 医薬品の製造 (輸入) 承認申請に必要な毒性試験のガイドライン
- 医薬品の臨床試験及び製造販売承認申請のための非臨床安全性試験の実施についてのガイドライン (ICH M3 (R2) )
- 抗悪性の非臨床評価に関するガイドライン (ICH S9)
- 治験対象医薬品ヒト初回投与試験の安全性に関するガイダンス (案)
- はじめに (演者自己紹介を含む)
- 日米EU医薬品規制調和国際会議 (ICH) について
- 非臨床安全性試験に関連するICHガイドライン
- ICH M3 (R2) ガイダンスと非臨床安全性評価
- ガイダンスの目的、背景及び適用範囲
- 一般毒性試験のための高用量選択
- 急性毒性試験
- 反復投与毒性試験
- 臨床開発及び製造販売承認申請に必要な毒性試験の投与期間
- 小児における臨床試験
- 配合剤のための非臨床試験
- ICH S9ガイドラインと非臨床安全性評価
- ガイドラインの目的、背景及び適用範囲
- 一般毒性試験
- 臨床試験での増量計画と最高投与量
- 初回臨床試験に必要な毒性試験の投与期間とスケジュール
- 医薬品の併用
- 小児で臨床試験を実施するために必要な非臨床試験
- 毒性量
- 無作用量 (NOEL)
- 無毒性量 (NOAEL)
- 最小薬理作用量 (MABEL)
- 臨床試験における初回投与量の設定
- 一般医薬品の場合
- 抗悪性腫瘍薬の場合
- バイオテクノロジー応用医薬品の場合 (抗悪性腫瘍薬を除く)
- 「治験対象医薬品ヒト初回投与試験の安全性に関するガイダンス (案) 」の解説
- 製造販売承認申請と非臨床安全性データの信頼性