本セミナーでは、自動車への自動運転の実現に向けた、周辺認識と空間認識技術について詳解いたします。
(2018年11月28日 10:00〜11:30)
自動車の自動運転やドローン等の小型移動体において距離検出技術の小型化・高精度化が求められているが、ステレオカメラなど既存技術ではその両立は困難であった。近年発展著しい人工知能と相性がよく、小型化に向いている単眼カメラに着目、カメラデバイスに光学的な工夫を施し画像処理技術と組み合わせることで距離などの付加情報を取得可能とするコンピュテーショナルフォトグラフィを用いることで、単眼カメラの1ショットで画像と距離が同時に取得できる技術の開発を目指した。 様々な従来手法をベンチマークした結果たどり着いたのは、レンズ開口部に2色のカラー開口フィルタを内挿し被写体までの距離に応じてボケの色が変化するように工夫し、微細なぼけ変化を検出可能な画像処理技術と組み合わせることで、単眼カメラの1ショットで高精度に距離検出できるカラー開口撮像技術である。 本講座ではコンピュテーショナルフォトグラフィの基本や各種従来手法について紹介したあと、開発したカラー開口撮像技術の原理やアルゴリズム、実験結果について紹介する。
(2018年11月28日 12:10〜13:40)
本講演では、深層学習の仕組みを解説し、深層学習による画像認識の最新動向について紹介する。 また、中部大学機械知覚&ロボティクス研究グループで取り組んでいる自動運転に関連する認識技術として歩行者検出、ドライバーの骨格推定、セマンティックセグメンテーションについて紹介しながら、深層学習によってどのような問題がどのように解かれようとしているかを解説する。
(2018年11月28日 13:50〜15:20)
この講座を通して、普及が進んでいる周辺監視カメラの製品化の歴史から自動駐車を含む将来動向まで、を把握することが出来ます。また、周辺監視カメラを用いた画像認識技術により、どの様な機能が実現出来るかを俯瞰し、それらに必要な技術が理解出来ます。また最新技術動向も併せて紹介します。 この中で、前方カメラによる一般的な画像認識技術に対する、特有の課題や技術を、実環境での映像を交えながら解説します。
(2018年11月28日 15:30〜17:00)
車の自動運転に向けて、車載センサー、特にLiDARは世界的な話題である。特に機械部品をもたず、低コスト大量生産が可能なLiDARには大きな期待が寄せられている。本講座では、これらを実現する可能性がある一方式を紹介し、その開発の状況を報告する。