本セミナーでは、UV効果技術の基礎から解説し、接着不良対策、密着性向上、表面・界面制御と評価について詳解いたします。
UV硬化において基材との密着は今でも課題である。基材の性質によって、オリゴマー、モノマーを選択する必要があるがそれ以外にも硬化時の収縮が密着性を低下させる。 この講義では密着不良の原因について解説するとともにその対策法について述べる。
UV硬化型コート材の特徴を理解すると同時に、付着性を向上させるための各種方法について報告する。
チオール化合物はチオール-エン硬化として知られているが、その硬化及び硬化物特性は、使用するモノマーや添加剤の構造に左右され、複雑な挙動を示す。 本講義では、チオール化合物を添加剤として使用することにより、組成物の硬化挙動をはじめ、硬化物の密着強度、硬化収縮、機械強度等が大きく変化し、反応性材料としての可能性を紹介する。
UV硬化樹脂は、コストやプロセス速度などの工業的な利点はもちろんのこと、熱硬化等に比べてエネルギー効率が高く、無溶媒系の設計も容易であることから、環境にやさしい技術として、薄膜からバルクまで、接着剤、インク、塗料、電子材料など極めて広範囲で必要不可欠なものとなっている。 そして、プロセス自体のコントロールはもちろんであるが、非着体 (基材) との間の接着性は効果後の性能を左右する極めて重要な要素の一つである。しかし、接着の解析や接着性を左右する表面や界面はその重要度にもかかわらず真の姿を知ることは容易ではなく、特に界面の真の姿を知ることは極めて難しい。 本講演では、接着性に大きな影響を与える表面・界面の真の姿を知るためのアプローチ法と分析、解析の方法を中心にして、重要となる分析手法の原理や特徴も含めて事例も交えながら詳細に解説を行う。