本セミナーでは、用途が広がる大気圧プラズマについて取り上げ、大気圧プラズマの基礎から表面処理、医療、農業、環境等への応用技術まで解説いたします。
大気圧プラズマは真空容器や排気設備を必要とせず、また高密度な活性種を生成できるため、産業応用には多くのメリットがあります。このため、材料表面の親水化処理や接着性の向上等の分野で急速に利用され始め、医療、美容、食品、農業の分野でも応用に向けた検討が進んでいます。学術的にも、IEEEの国際会議では2005年までは1%以下だった大気圧プラズマの発表件数が、現在では半分近くにまで増えています。しかし、プラズマ、特に大気圧プラズマの理解は容易ではなく、またプラズマの発生や利用法についてはブラックボックスな部分が多いため、装置利用への敷居が高いのも事実です。 そこで本セミナーでは、大気圧プラズマの基礎をわかりやすく解説するとともに、最新の大気圧プラズマ装置と、表面処理、医療、農業、環境等への応用例をご紹介します。装置開発や適切な利用法など,皆様からのご質問にも可能な限りお答えします。