Global手順書の作成/改訂といっても、開発製品 (医薬品/医療機器/再生医療等製品) 、手順書を運用する組織/個人 (企業/CRO/医療機関等) 、更には治験の種類 (国内治験/国際共同治験) 、手順書の種類 (SOP/WP/Manual) など、色々な状況が想定される。
今回のセミナーでは、製薬企業 (治験依頼者) が、国際共同治験を実施する際に運用する手順書“Global 手順書”作成のポイントを解説する。
治験関連の手順書は、多岐に亘るため、“モニタリング業務”の手順を中心として、要求される手順の根拠/背景となる治験関連法規 (GCP省令/ICH-GCP) やUSA/EUの法規を含めて具体例で説明する。
治験関連法規は、日本の法規、ICH Guidelinesだけでなく、主要な欧米の法規 (USA/EU) も考慮する必要がある。考慮すべきことは、治験関連法規だけでなく、各国・地域の慣習・文化なども考慮する必要がある。世界的にGlobal手順書の運用を考えた場合、手順書作成の観点 (基準) は、日本だけでなく、他国・地域の基準も考慮する必要がある。各国・地域の民族性を考慮した場合、主観性でなく、客観性を持たせた手順が必要である。
- はじめに
- そもそも
- 原点
- 手順書 (SOP) とは何か?
- 何故、手順書が必要なのか ?
- 定義
- 国際共同治験の手順書とは ?
- 定義の理解 (概念) は、一致しているか ?
- Global手順書作成の取組み方
- Global手順書
- 治験と手順書を取巻く環境因子
- 主要な治験関連法規
- ICH-E6 (GCP) /ICH-E2A
- モニタリング業務 (4 steps)
- 治験実施者の履歴書
- 治験薬の取扱い手順書
- 治験説明会の記録
- 調査選定 兼 治験説明に関する記録
- 安全性情報:未知・既知の判断基準
- USAの規制要件
- Debarment List Disqualified List
- Part 54 Financial Disclosure by Clinical Investigators
- ClinicalTrials.gov
- Form FDA 1572
- EUの規制要件
- EU Clinical Trial Regulations
- 治験 (臨床試験) :届出制/許可制
- 主要な (USA/EU) 治験関連記録類/書式
- Confidentiality Agreement
- Delegation Log
- Training Log
- Source Data Identification Sheet
- Confirmation Letter
- Monitoring Visit Log
- Correspondences:Follow-up Letter/Close-out Letter/e-mails/Meeting notes
- Local (Japan Specific) 手順書
- Local手順書の必要性
- 日本固有の手順
- 治験責任医師 vs Investigator
- 治験審査委員会:審議資料
- 治験の業務分担管理リスト
- 治験の契約:記載事項・内容確認
- 記録の保存
- 3極 (FDA/EMA/PMDA) のGCP Inspection
- はじめに
- 関連手順/ガイダンス/チェックリスト
- 基本方針/考え方
- 適切な記録の残し方
- 手順の基本事項
- 企業の基本方針/理念
- 慣習/文化/慣例/判断基準
- 頁番号の付け方
- 日付け (date) の表示
- 確認/要否のマーク
- 許可/承認の証
- 手順書の構成
- 作成/編集ルール
- 成果物の均一化 (バラツキ防止)
- 客観的/普遍的な表記
- レイアウト (配置/配列) の工夫
- 手順の短文化・箇条書き
- プロセスのビジュアル化
- 役割・責務の定義