(2019年1月18日 10:30~12:10)
顔認識と人物推定技術の応用について解説する。映像から顔認証によって個人を識別し、人間関係をネットワーク (ソーシャルグラフ) で記述、分析する方法について述べる。ここでは、幼稚園・保育園を対象に実験し、園児間、園児と保育士間の関係をソーシアグラフで記述する。グラフ理論等、数学的な手法によって各人物の中心性を算出し、リーダ的な園児や孤立児を検出する。幼稚園教育や保育を支援することが可能である。 顔認識や人物推定技術が活発に検討され、近年、その認識・認証精度は応用に十分耐えうるレベルに達している。現在、種々な応用システムが開発され、販売される状況になったが、さらなる精度向上、より広い用途への応用が求められている。この講座で、顔認証の基盤技術を学び、応用事例を知ることにより、システム開発の参考になることを期待したい。
(2019年1月18日 13:00〜14:40)
セキュリティという言葉に、どのようなイメージをお持ちでしょうか。安全、厳重、強固・・・一方で、少々手間がかかるというイメージはありませんか? 私たちは、“安全・安心”と“利便性”を両立したセキュリティの実現を目指し、その一端として、歩いたままで人物の認証ができる、さらには性別・年齢などの属性推定も可能とする顔画像解析技術を開発、システム化しました。 本講座では、自由歩行人物を対象とした顔画像解析技術の課題と対応、応用事例を紹介するとともに、社会実装技術としての課題とAI活用の考え方について論じます。
(2019年1月18日 14:50〜16:30)
深層学習の技術を使うことで画像認識の精度は飛躍的に向上し、顔の識別でも最近では人間よりも高精度に行えると言われています。こういった認識を行うための判定モデルの作成には専門的な知識はもちろん、莫大な計算リソースや学習データも必要となります。なので、このような画像判定モデルを1から作り上げるのではなく、すでに大手企業が作成した画像認識サービスを利用するのが主流となっています。 本講座ではMicrosoftが提供する「Cognitive Services」を利用し、顔認識機能を組み込んだ来客受付システムを構築する方法を解説します。その前段として、画像認識に限らずCogntiveServiceが提供するクラウドAIサービスの全体像や機械学習、クラウドについても解説します。