本セミナーは、高分子材料における添加剤の基礎から解説し、適切な前処理方法、分析方法について詳解いたします。
(2019年1月15日 10:00〜14:50)
プラスチックやゴム等の高分子材料に使用される各種添加剤の種類と役割について、高い頻度で使用される添加剤を中心として紹介する。材料中には多種の添加剤が様々な濃度で添加されており、それらの定性・定量を行うには適切な前処理と分析方法を選択する必要がある。 本セミナーでは、目的とする添加剤、高分子の種類、分析目的に合わせた前処理方法について解説するとともに、機器分析技術の原理や分析方法を具体例を交えて述べる。また、よく使用される高分子材料添加剤の中でも分析困難な物質として知られるヒンダードアミン系光安定剤 (HALS) について、汎用的な機器により分析した例を解説する。
(2019年1月15日 15:00〜17:00)
プラスチックはいまや自動車・航空機・医療など幅広い分野で用いられていますが、これは高分子材料に機能付与のための数種の添加剤を配合した複合材料です。代表的な添加剤として、耐久性能維持のための紫外線吸収剤や酸化防止剤、柔らかくする可塑剤、燃えにくくする難燃剤などがあります。また近年、放散VOCに起因するシックハウス症候群、添加剤などのサイレントチェンジ問題による事故、RoHS、WEEEなどの諸外国の規制も厳しくなっており、製品の開発および品質管理における放散/含有化合物を把握することはとても重要となっています。 本講演では、プラスチック材料から放散される化合物や含有添加剤の分析について、放散VOCや添加剤の抽出方法について解説し、紫外線照射による添加剤の減衰挙動などの測定事例を紹介いたします。