ポリウレタンの構造、ポリオールとイソシアネートの使い方、工業的応用、測定評価

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プログラム

第1部 ポリウレタンの基礎、分子設計、物性制御、 非発泡分野に焦点をあてて

(2019年1月10日 10:00〜11:30)

 演者が長く携わった、ポリウレタン原料開発とその製品物性を非発泡分野に焦点を当、基礎的に説明する。またその適用分野と適用理由にも言及して、今後の動向を探る。

  1. ポリウレタンの特性とその制御
  2. ポリオールとそのポリウレタン物性
  3. イソシアネートとそのポリウレタン物性
    1. イソシアネートモノマー
    2. オリゴマー・プレポリマー・ポリマー
    3. ブロックイソシアネート
  4. ポリウレタンの化学・物理特性とその評価~硬化プロセスと1次物性~
    1. 硬化反応性と反応率
      1. イソシアネート
      2. 反応性制御の手法
      3. 架橋速度の測定と終点指標 ~ゲル分率測定~
    2. 物性測定評価・1次物性
      1. 一般的評価
      2. 架橋度の測定~DMA測定を例に~
      3. 機械特性之事例
  5. ポリウレタンの劣化機構と安定性向上

第2部 イソシアネート選定によるポリウレタンの高機能発現

(2019年1月10日 11:40〜12:50)

 イソシアネートはポリウレタン系材料の重要な原料ですが、その中に様々な種類があり、その選定は大変重要です。本講座では、イソシアネートの選定による、ポリウレタンの物性、機能性、耐久性などの関係を概観します。

  1. ポリウレタンの基礎とその原料
    1. イソシアネート類
    2. ポリオール類
    3. その他の原料
  2. イソシアネートの種類と性質
    1. 芳香族イソシアネート
    2. 脂肪族イソシアネート
    3. その他のイソシアネート
  3. イソシアネートの反応と機能性
    1. ウレタン化とウレア化
    2. イソシアネート間の反応
    3. その他の反応

第3部 ポリウレタンの設計、ポリウレタンフォームの 成形技術およびトラブル対策

(2019年1月10日 13:40〜15:10)

 建築、自動車、電子・電気、日用品などへ幅広く使用されているポリウレタンおよびポリウレタンフォームについて、成形技術全般及び成形時のトラブル対策を講演します。

  1. ポリウレタンの基礎
    1. PUR生成化学反応
    2. 触媒化学
      • 触媒による接触反応
    3. 界面活性剤の作用
  2. ポリウレタンの原材料
    1. 主原料
      • ポリイソシアナート
      • ポリオール
    2. 副原料
      • 発泡剤
      • 触媒
      • 界面活性剤
      • 難燃剤
      • 着色剤
    3. 副資材
      • 表面材
      • 補強材
  3. 発泡成形設備
    1. 原液ブレンド設備
    2. 発泡成形機
      • 高圧
      • 低圧
    3. スラブ発泡設備
      • 連続
    4. モールド成形設備
    5. スプレー発泡設備
    6. 注入発泡設備
      • バッチ式
    7. 連続ラミネート、サンドイッチ設備
    8. その他の設備
      • 付帯設備
  4. 発泡成形技術
    1. 軟質スラブ発泡技術
    2. 軟質モールド発泡成形技術
    3. スプレー発泡技術
    4. 注入発泡成形技術
      • バッチ式)
    5. 連続ラミネート、サンドイッチパネル成形技術
  5. 主な性能 (物性) 及び用途 (応用分野)
    1. 軟質スラブフォーム
    2. 軟質モールドフォーム
      • ホットキュアーフォーム
      • HRフォーム
    3. スプレー発泡フォーム
    4. 連続ラミネートフォーム、サンドイッチパネルフォーム
      • PUR
      • PIRフォーム
  6. ポリウレタンフォーム製造時のトラブル対策
    1. 軟質スラブ発泡
    2. 軟質モールド発泡
    3. 硬質スプレー発泡
    4. 硬質サンドイッチパネル発泡
      • バッチ式
    5. 連続ラミネート、サンドイッチパネル発泡
  7. 最近のトピックス

第4部 FT – IRによるイソシアネートおよび ポリウレタンの架橋・硬化挙動解析

(2019年1月10日 15:20〜16:20)

 イソシアネートの硬化過程における分子構造の評価には分子振動分光法が有効である。分子振動分光法は非破壊で高速に分析可能で、微小領域の分析や他の分析装置との組み合わせにも対応するため、広く利用されている。  本講は、イソシアネートの硬化反応について、赤外分光を中心に分析機器の原理や分析手順、実際に分析した結果など実例を交えて解説する。

  1. はじめに – イソシアネートの分析
  2. 赤外分光法の基礎
    1. 光の振動と分子の振動
    2. 赤外スペクトルから得られる情報
  3. FT – IRの装置の概要と特長
  4. イソシアネートの硬化の解析例
    1. 透過測定
    2. ATR測定
    3. ATRとレオメータを組み合わせたハイフネート分析
  5. ラマン分光法
    1. ラマン分光法の原理
    2. ラマン分光を利用したイソシアネートの分析

第5部 ポリウレタンの劣化分解メカニズムとその分析解析

(2019年1月10日 16:30〜17:30)

 本セミナーではポリウレタンの劣化、分解のメカニズムについて触れ、それらの分析解析方法についてご紹介します。 ポリウレタンの特性により、使用される環境で劣化の機構にも違いがあります。使用する分析装置でどのようなデータが取得でき、またそのデータから何を考察できるのかを把握理解することが重要であり、分析装置の原理やデータから読み取れる内容についても解説いたします。  本セミナーで、分析装置の原理の理解とともに、素材の劣化分解を分子原子レベルでの視点で理解することが可能となります。

  1. ポリウレタンとは
    1. 反応生成機構と分子構造
    2. 特性
    3. 用途
  2. ポリウレタンの劣化分解について
    1. 光分解機構
    2. 熱劣化機構
    3. 薬品劣化機構
    4. その他劣化分解事例
  3. 分析解析手法
    1. 分析解析の流れ
    2. 分析解析装置、および原理について
    3. 各分析解析事例紹介

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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