本セミナーでは、セルロースナノファイバーの樹脂との複合化と分散性向上・物性コントロールについて詳解いたします。
(2018年12月13日 10:30〜12:00)
ナノセルロースが新素材として世界から注目されています。資源量として圧倒的に豊富で、コストが安価になる可能性があり、リサイクル可能な生分解性を有する環境に良い材料として非常に魅力的な新素材です。 本項ではナノセルロースの紹介と、弊社においてのナノセルロース樹脂複合体、特にナノセルロースと生分解性プラスチックを含めた関連製品を紹介します。
(2018年12月13日 12:45〜14:15)
セルロースナノファイバー (CNF) は、自己凝集性の強さから、乾燥時や貧溶媒中で凝集してしまう傾向にある。そのため複合体中にCNFを分散させることが困難であり、期待される補強効果を得ることが難しい。 そこで我々はCNFを核材とした高分子の希薄溶液からの結晶化を利用して、CNF表面を高分子結晶で被覆したナノ複合繊維 (NCF) の作製方法を確立した。NCFはCNFのまわりを高分子結晶が覆い、CNFの自己凝集性の抑制や、表面の凹凸による添加効果増大が期待される。NCFの作製法や構造の特徴および作製したNCFを用いた複合体への応用についても論述する。
(2018年12月13日 14:00〜16:00)
未変性CNFに焦点を当て、水溶性ポリマーとの均一分散・複合化に必要な技術的要素として、分散剤および特殊な分散装置を用いたオリジナルの分散技術を中心に講演いたします。CNF/水溶性ポリマー複合体の作製方法、評価技術から複合体の高機能化 (応用) 事例と有望用途に至るまで、当社の開発動向を紹介いたします。