生体情報計測によるポジティブ感情の可視化技術

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プログラム

第1部. 生体計測と感情・情動の定量化と応用

(2018年12月21日 10:00〜11:30)

 本講座は、人の気持ちを理解する人工物の実現に向け、その手段である感情の生体計測と、定量化の方法、応用例を解説します。  生体計測では、脳波と心拍により、人の認知の覚醒状態と自律神経の状態の二方向から喜怒哀楽の情動を主観に近い精度で推定する方法についてご紹介します。また、これらの値を用いて短期的な情動の変化を推定した結果をロボットのインタラクションや、運転時の状態把握、その他の発展的な応用を行なう例についてご紹介します。

  1. なぜ感情推定が重要か
    1. 人工物、ロボットとの共存
    2. 人の情報処理モデル
  2. 生体計測値を用いた情動推定手法
    1. Russellの円環モデル
    2. 脳波・心拍値の対応と推定手法
    3. 情動推定の評価方法
  3. 脳波・心拍による情動推定の応用
    1. 変化の傾向
    2. 声がけロボット・リハビリロボット
    3. 運転時の状態推定への応用
    4. 情動計測値を用いた人の制御

第2部. 瞳孔反応による情感解析と可能性

(2018年12月21日 12:15〜13:45)

 無意識の情動反応である瞳孔の計測から解析の最新技術と応用事例、今後の可能性などを説明します。瞳孔反応解析では明るさなどの影響を除去し、さらに独自アルゴリズムを有する表情反応解析との連動で人の情感を数値化します。

  1. 瞳孔反応とは
    1. 参考映像 (番組紹介より抜粋)
    2. 瞳孔に着目した理由
    3. 注目・関心で瞳孔は開く (ある論文との出会い)
    4. 明るさや他の生理反応の影響
    5. 目は心の窓 (嘘を見抜く)
    6. 情感とは (表情反応との連動)
    7. 取得及び申請済み特許概要
  2. 計測から解析
    1. 計測機器 (視線・瞳孔計測:据え置き型・移動型)
    2. 計測機器 (表情計測)
    3. 輝度の重要性 (最新輝度計測システム開発)
    4. 解析概要 (明るさや他の生理反応除去:瞳孔)
    5. 解析概要 (独自のアルゴリズム:表情)
    6. 可視化プログラム紹介 (最新開発版)
  3. 情感解析の応用
    1. 何に利用できるか
    2. 応用事例1 (視覚・マーケティングなど)
    3. 応用事例2 (嗅覚:自律神経検査実験)
    4. 応用事例3 (触覚:反応実験)
    5. 応用事例4 (聴覚:反応実験)
    6. 応用事例5 (イメージ想起)
    7. 視認対象効果度とは (視聴の質を数値化:特許取得)
    8. 番組とCMの注目度変化事例 (同じCMでも番組の影響を受ける)
  4. 将来への取り組みと可能性
    1. デバイスの将来 (研究用から一般向け)
    2. 事業への取り組みなど

第3部. 脳計測から読み取る美しさ、心地よさ、面白さの定量評価

(2018年12月21日 14:00〜15:30)

 近年、脳を活用したビジネスが注目を浴びている。ひとえに、人間の本心を客観的に知りたい、あるいは気持ちを定量化したい、などのニーズがあるためである。  本テーマではこれらのニーズに対する取り組みと実際に行った事例を述べ、脳計測によって本心を探り、気持ちを定量化したビジネス・並びにその用途についてお話します 。

  1. 脳計測とは
    1. 様々な計測方法
    2. 計測から得られるデータ
    3. データ処理について
  2. 世の中の脳波計測計
  3. 脳データ解析
  4. 実応用例
    1. CMのリアルタイム評価
    2. 気持ちの定量化による商品開発
    3. その他様々な応用
  5. 実計測 (デモンストレーション)

第4部. 非接触で心拍数および心拍間隔を計測できる生体情報技術の開発

~世界初!心拍のみを用いた睡眠の5段階判定の紹介~

(2018年12月21日 15:45〜17:15)

 本テーマでは実際にリアルタイムで心拍ノイズを除去し、様々な事例に応用する方法をお話しします。

  1. 生体信号の取り方
  2. 心拍計測
  3. 心電図解析
  4. 医学応用
  5. 睡眠の世界と現状
  6. 実応用の紹介

会場

株式会社 技術情報協会
141-0031 東京都 品川区 西五反田2-29-5
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