(2018年12月12日 10:00〜12:00)
男女の差は身体的特徴だけでなく、考え方や行動、好みなど、さまざまな側面がある。種が進化の過程で性を獲得して以来、その役割分担は多様に変化してきたが、人間の性は社会性や文化という点においてより特徴的で巧妙である。例えば、多くの種ではアリや象のコロニーのように女性中心な場合と、類人猿やセイウチ、ライオンのように男性中心の縄張りを持つ場合のようにはっきりと分かれることが多いが、人間の場合は文化や環境によって役割が曖昧になることが多い。同様に、多くの種では子孫を残すために分かりやすい性的なシグナルが発せられる場合が多いが、人間はファッションや態度によってコントロールすることができる。 研究報告の多くは、男性は視覚優位で空間認知能力に優れ、女性は言語優位でコミュニケーション能力に優れるというように、能力に関する差を取り上げることが多いが、本講座では感性と多様性の観点から論じる。
(2018年12月12日 12:45〜14:45)
人間のオペレーションのアウトプットを元にヒヤリングし、なぜその行動をしたのかヒヤリングを行っても、なぜ行ったかヒヤリングでは、精度が悪く時間がかかる。具体的には、聞いたことに対し答える。つまり、聞いたことだけしか答えてくれないことがほとんどである。これは、暗黙知のため、無意識に行動しているためである。 そこで、何を見ての部分にアイトラッキングを活用し、見える化をすることで、なぜその行動を行ったかヒヤリングしやすくなりかつ精度が向上することを事例を通してご説明させていただきます。
(2018年12月12日 15:00〜17:00)
感性・感情・情動の計測における非侵襲かつ簡便な手法として近年急速に注目を集めている表情解析。その発祥と歴史、そして科学的な根拠や理論を分かりやすく説明するとともに、国内外での具体的な最新事例を紹介します。 さらに後半には、世界の最先端表情解析ツールを使用し、実際のデモンストレーションを含めて現在の最新手法を紹介、実践的なフィールドワークのレベルまで詳細に解説します。 後半の最後には質疑応答とあわせてツールによる表情解析のワークショップを実施しますので、簡単な表情解析を実際に体験していただくことも可能です。