昨今、自動車分野においては、2019年中国NEV規制に伴いEVの本格的普及が予測されており、EV用電池の動向が注目されている。本セミナーでは、EV用電池として実用化されているリチウムイオン2次電池及び次世代電池について、現状やそれぞれが抱える課題・見通し等を詳述する。
また、様々な課題を解決し、更なる高性能化が期待できる新規な電池理論「片持ち論」 (従来と異なり、負極カーボン中のリチウムイオンがカーボン壁のマイナスと引き合って安定に吸蔵される理論) 及び「篩膜理論」 (リチウムイオンは通過させるが、電解液分子は通過させない篩 (ふるい) 膜を用いる理論) について、その原理・考え方から可能性などについて解説する。
- 背景
- 自己紹介
- 講演内容
- 国内電池販売・生産実績
- リチウムイオン2次電池が抱える課題
- 現状と課題
- EV用電池に関する注目の話題
- HEV用とEV用電池の違い
- EV用リチウムイオン電池のまとめ
- SEI (固体電解質界面) と電池劣化
- SEIの役割と欠点
- SEI溶解・剥離と修復の図解
- LIBの欠点:電解液溶媒の分解
- 発火事故と原因
- 最近の火災・発火事故
- ボーイング゛787火災事故調査報告
- 酸素発生と熱暴走
- デンドライトショート
- デンドライトショートの図解
- 充電制御とその盲点
- デンドライト析出条件
- 突然死
- 寿命予測と突然死
- 電極活物質細孔内イオン濃度の濃淡
- 電気化学的考察による発生予測
- 次世代電池の現状及び抱える課題
- EV用としてのリチウムイオン2次電池の見通し
- 要求特性
- リチウムイオン2次電池の見通し
- 結論
- EV用次世代電池の課題と見通し
- 最近の報道記事と講演の解説
- 次世代負極の課題
- 次世代正極の課題
- 全固体電池の課題
- その他電池
- 定置用としての各種電池の適性比較
- 新規な電池理論「片持ち論+篩 (ふるい) 膜」
- 現行理論の矛盾/両持ち論・クラスター論
- 新規な電池理論
- カーボンナノチューブ (CNT) が電池に使えない理由
- 片持ち論
- 先端孔または篩膜
- 特許:第5062989号、第513425号
- 実用化に向けての課題
- 計算化学による片持ち論の立証 (国プロ成果)
- 分子軌道法での計算方法とLi導入計算モデル
- 安定化エネルギー計算結果 (1層)
- 安定化エネルギー計算結果 (2、3層)
- 安定化エネルギーの極小値およびリチウムイオン貯蔵数
- マリケンチャージの計算結果
- 先端孔・篩膜の存在の立証
- 空孔の計算モデルと計算結果
- 篩膜公開特許:特開2017年〜2161年13
- SiC膜についての考察
- 新規な電池理論「片持ち論・篩膜」の考察
- グラフェン片持ち論モデル
- 篩膜モデル
- 予想される充放電曲線
- 全固体電池について
- 固体電解質の意義
- NEDOプロジェクト
- 高容量化への課題
- その他電池
- 定置用としての各種電池の適性比較
- 総括
- まとめ
- 追加提案
- 謝辞
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