本セミナーでは、電力貯蔵システム用リチウムイオン電池について基礎から解説し、求められる性能と開発動向、劣化要因と評価技術について詳解いたします。
先頃の東日本大震災に伴う東京電力福島原子力発電所の事故により、原子力発電施設の安全性に対する懸念が拡大しており、再生可能エネルギーへの転換の動きがこれまで以上に加速することが予測される。 太陽光発電などの再生可能エネルギー発電システムの最大の課題は、いかに安定的かつ弾力的にエネルギー供給ができるかにあり、その鍵を握るのが電力貯蔵用蓄電システムであり、中でも電力貯蔵用リチウムイオン電池にかけられる期待は非常に大きい。 本講では、電力貯蔵用リチウムイオン電池の現状および主要各社の動向を紹介するとともに、電力貯蔵用リチウムイオン電池の性能、コスト、寿命、安全性などの課題、および今後の展望について分かり易く解説する。
家庭用電池電力貯蔵システムが普及すれば電力消費量が少ない夜間に電力貯蔵ができ、大きな負荷平準化効果が期待される。住宅やマンション等に蓄電池を設置する場合、安全性・信頼性が重要な課題となる。 本講演では定置用リチウムイオン電池に必要な安全性・信頼性評価技術について解説する。
地球温暖化防止には化石燃料を用いないクリーン&グリーンエネルギーへの転換が必要であり、蓄電技術は特に重要な役割を担っている。携帯端末用や車載用、固定用として市販化されたリチウムイオン2次電池 (LIB) は蓄電池としての更なる安全性の向上と容量アップ、長寿命化、ハイレート化が求められ、日進月歩で開発が進められている。 本講演では定置型モジュールに用いられる比較的大型なLIBセルの劣化原因究明方法について解説する。